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100 (R18)
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声が漏れないよう唇で唇を塞いだリカちゃんは、強すぎる快感を俺に与え続けた。
絶頂を迎えても終わらない行為。てめぇどれだけ我慢すんだよ、早く出せよという文句さえキスで消され、俺はリカちゃんに揺さぶられるしかない。
触れたところから溶けていきそうな感覚。境目がわからなくなるほど、リカちゃんの身体も熱くて、汗が飛ぶ。
「ん…う、あっ…んんっ……」
激しく動く身体に息が苦しくなる。息継ぎのタイミングを待てない俺は、リカちゃんの胸を叩いて抗議した。唇が離れて、やっと入ってきた酸素がすごく美味い。
「はっ……てめ、殺す…気か?!」
「手伝ってって言ったのは慧君だろ」
「限度があるだろうが!!」
快感と暑さに頭がくらくらして、滲んだ汗を手のひらで拭う。それをどこで拭くか悩んでいると、手首を捉えられた。
見上げた先には、妖しく笑うリカちゃんがいる。
ふっと笑って、赤い舌が覗く。さっき俺の口の中で暴れまわっていたそれが、今度は肌の上を滑った。
俺がたった今、汗を拭った手のひらを濡れた舌が滑っていく。見せつけるように、視線はそらさず全てを舐めとったリカちゃんが笑う。
「お手伝い」
「なっ……お前」
「はい、綺麗になったから手はここにね」
俺の手を自分の首に回したリカちゃんに抱き寄せられる。素肌の胸がぴたりと重なり、とくん…とくんと鼓動の音が伝わってくる。
「声、出そうになったら肩噛んでいいよ」
「それ絶対痛いやつ……バカじゃねぇの」
「今さら。俺の身体、慧君の痕だらけだって」
鎖骨に付けたキスマークの他にも、見えないところに爪痕があるのかもしれない。遠慮なく首元に顔を埋めると、リカちゃんの動きが再開した。
下から揺さぶられ、奥を突かれて出ていく。けれど途中で止まって、すかさず中へと戻ってくる。
その行為にせっかく拭った汗がまた滲んで、ぽたりと垂れた。それはリカちゃんも同じで、視界の端に首筋を伝う透明の雫が映る。
そっと舌先に乗せたそれからは塩気の混ざった味がした。リカちゃんには似合わない味だ。
「リカちゃん…っ…リカちゃん、もう…もう」
「ん?また出る?」
「出る、もう入んなっ……おっき、くて…無理っ」
肌に爪を立て、もう無理だと必死に告げる。奥の奥までいっぱいになって、早く出してって意味だった言葉は、どうやら伝え方を間違ってしまったらしい。
「なっ……ばか、おっきくすんなっ」
「そんなこと言ったって…、仕方ないだろ」
「バカ、やだ、やだやだ……もう無理だってば」
無理、やだ、バカにやめろ。何回言ったかわからない言葉を繰り返し、それでも止まない律動に2回目の絶頂が見えた。白く霞んだ景色の向こうには、求め続けたゴールが待っている。
「リカちゃん、出る……も、出るっ、から」
「…っ……こと──き?」
「な、に?聞こえなっ……あっ…やだ出る──あぁっ」
何かを問いかけられたはずなのに、それを訊ねる前に視界が霞む。眠たくて、頭が重たくて、身体はもっと重たくて言うことをきいてくれない。
遅れて果てたおれをリカちゃんがベッドに横たえてくれ、心配そうな顔をしていた。
何を言われたのか聞かなきゃ……それより、最後の声が鹿賀に聞こえちゃったんじゃないか…考えなきゃいけないことはあるのに、頭が回らない。
ゆっくりと沈んでいく感覚に身を任せ、そっと瞼を閉じた。
「──……好き?」
好きって誰が誰のことを?
そう聞いたはずなのに、リカちゃんは答えない。
やっぱり心配そうな顔をしていて、慰める為に伸ばそうとした手は届かなかった。その代わりに目の前が真っ暗に変わる。
朝起きて見た隣には誰もいない。
どこからが夢で、どこまでか現実かわからないまま寝室の扉を開けると、最初に見えたのは鹿賀の横顔だった。俺を振り返った鹿賀が言う。
「相変わらず起きるの遅いですね。今日は昼からだから、起こさないであげてって言った先生に感謝した方がいいですよ」
嫌味っぽい台詞でも、昨日まで感じていた嫌悪感が薄れている自分に驚いた。
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