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95.愛しのぱんつ(R18)
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「リカちゃんっ、そこ……やっ、やだ、そこばっかり」
視線を下に向ければ、胸の辺りで黒い塊が揺れる。それはリカちゃんの頭で、そしてリカちゃんは俺の胸に顔を埋めていて。身体の内から溢れる感情が気持ちいいなのか、くすぐったいなのか、その境界線はすごく微妙だ。
「やっ、あ……あう、んん」
軽く吸われた箇所がじんじんと痺れる。
キスができない代わりにたくさん舐めるとは言われたけれど、舐めるの中に吸うが含まれていたなんて聞いていない。
聞かされていなかった裏技に、俺の身体は震える。
「や、あっ、ああ……やだ、やだ」
リカちゃんの顔を引き剥がそうにも、両手が強く繋がれていてちっとも動かせない。無駄に指を伸ばしたり曲げたりして、けれどそれだけじゃ快感の逃がしようがなくて。
びくん、びくんと腰が跳ねる。気持ちがいいのと、逃げられない感じが合わさって、俺はいつもより反応が良いみたいだ。
俺の上にいるリカちゃんの機嫌が、すごく良い。
「リカちゃん、やだやだ」
「嫌だって言うけど、慧君のここ、つんって尖って舐めてほしそうにしてる」
「そんなことな……あ、ああっ」
「ほら。少し噛んだだけで、もっと腰が跳ねた」
上下左右に揺れる身体。舐められるのも良くて、吸われるのはもっと良くて、噛まれるのはもっともっとイイ。
良いことばっかりで、頭が溶けそう。
「すごいな。こんなに敏感な乳首なら、こうして吸ってたら何か出ちゃうんじゃない?」
れろ、と下からなぞるようにして舐められる。リカちゃんの舌が舐めていった肌は、外気に触れると少しだけ冷たい。
「そんなもんっ、出るわけない」
「わかんないよ。慧君なら、そうだな……ミルクティーとか?」
「おまっ……ふざけ、んあっ、あっ」
文句を言ってる途中で左の乳首を強く吸われ、声が喉につっかえた。限界まで伸びた胸の頂に歯が立てられた瞬間、ヤバいと思ったけど遅くて。
「あ……だめ、だめ……そんな、したら……もっ、やだ──ひ、あぁッ」
より一層身体が跳ねる。上に乗ったリカちゃんを押し上げるぐらい激しく跳ねた俺は、その後すぐにベッドに沈んだ。
俺の下着を、ゆっくりと脱がすリカちゃんの手。ずっと繋いでいようって言ったのに、すぐに離しやがって……なんて言う元気はない。
脱がされた下着が俺の顔の真横に放り投げられた。それはわざとした行為で、その意味は「見ろ」だってわかってる。
綺麗好きのリカちゃんが、こんな行儀悪いことをする理由は1つ。どうしてもこれを俺に見せたいらしい。
でも、見なくてもわかってるんだ。
穿いていた紺の下着を汚す白い跡。隣からする嫌な臭いが現実のものか、記憶の中にあるものか、もうどうだっていい。
そんなことどうだっていいから、また言い訳をさせてほしい。今日は本当に心も身体も疲れていて、そういう時って妙にこう……ムラムラしちゃうんだ。それが男ってやつだって、とりあえず言い訳したい……けど、できない。
「慧君」
リカちゃんが呼ぶけれど、俺ははっきりと拒否してやった。
必死に自分の下着から顔を背け、現実逃避をする俺に向かってリカちゃんが意地悪く笑う。濡れた唇を歪ませて、これでもかと嫌味に笑いやがる。
「ほら、俺の言った通り出たよ。熱くて濃い慧君の──」
俺はリカちゃんの言葉途中で耳を塞ぎ、聞かないことにした。やっぱりリカちゃんは顔は良いけど中身は残念だ。残念すぎる。
俺が出したもので汚れた俺のパンツを、リカちゃんが撫でる。こんなに嬉しそうな顔をしてパンツを可愛がる人間は、きっとリカちゃんだけだ。
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