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96.躾は個人責任で (R18)
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うちのリカちゃんは待てができないし、欲望に忠実だ。まるで躾を受けてない犬みたいに、楽しいことに向かって突っ走る。
こうして飼い主の俺がへばっている隙にも、着々と自分の目的を遂行する。枕元にあった汚れた下着と、放り投げられたボトムはどこかへ行ったのかわからない。きっと部屋のどこかにはあるはずだ。
今の俺が着ているのはTシャツのみ。でもそれも首元まで捲り上げられていて、もはや服としての仕事を放棄している。
と言うか、今さらだけどリカちゃんの手際の良さは異常だと思う。
「うん、いい眺め」
ぐったりしている俺を見下ろすリカちゃんの瞳。黒よりも黒いそれは、活き活きとした光を放っていた。
「この……変態」
「慧君。この場合変態なのは、胸を弄られただけでイッた慧君の方だと思うよ」
「俺の所為にするな!あんな風にされたら誰だって変になる!」
「へぇ。変になっちゃうほど、どんなことをされたのか教えてほしいな。慧君の可愛い口で、可愛い声で」
リカちゃんの長い指が、俺の唇をなぞる。そこから何とも言えない嫌な臭いがするのは、気づかないことにしておく。
「リカちゃんのそういうところを知ったら、みんなお前のこと嫌になるんじゃねぇの。まさかリカちゃん先生が本当は死ぬほど性格悪くて、そうやってニヤニヤしながら変なこと言うなんてな」
「別に慧君以外にどう思われようが気にならないし。慧君が嫌だって言うなら……そうだな」
うん、と頷いたリカちゃんが続ける。
「嫌だなんて思えないぐらい、気持ち良くしてあげれば問題ないな」
言い切るのが早いか、それとも実行に移したのが早いのか。身長が高いくせに、なぜか素早いリカちゃんの動き。
気づいた時には視界にあった黒い瞳は消え、天井だけが見えて、そして。
「やっ、何……えっ、あ」
無防備すぎた俺のモノが、ぼんやりした温もりに包まれる。かと思ったら、俺を包み込んでいた『何か』が動いた。
ねっとりと。ゆっくりと。急に早くなったり、強くなったりして、けれど常に柔らかい。
器用なリカちゃんの舌が俺のモノに絡みつき、綺麗なリカちゃんの唇が表面を扱いていく。
突然の口での愛撫に、達したばかりのモノはついていけない。心も身体も、頭もパニックだ。
「やだ、リカちゃん……あっ、あ、やっ、やだやだ」
「嫌なら終わりにする?」
「おわっ、やだ……んっ、んんっ……は、ぁ」
「終わりが嫌なら素直に感じていればいいよ。そうしたら、すっごく気持ちよくなれるから」
今以上に気持ち良くなったら、俺はどうなっちゃうんだろう。もう既にこれ以上ないぐらいなのに、リカちゃんが言うなら『これ以上』があるんだろうか。
どうしても今以上が欲しくなった俺は、思わず生唾を飲み込んだ。ゴクリって音がやたらと恥ずかしくて、隠れてリカちゃんを見ると、ふっと笑ってから舌を出した。
顔が綺麗なやつは舌も綺麗らしい。
リカちゃんはそれの動きを見せつけるように、もったいぶって俺のモノに這わせる。根元からゆっくりと先端まで辿られると、ぞくぞくとした疼きが背中の中心を走り抜けた。
「んっ……リカ、ちゃん」
今よりもっと善くなりたくて、でも知ってしまうのは少し怖くて。期待と不安が入り混じった顔をしていたらしい俺を、リカちゃんの声が宥める。
「俺は慧君に嘘はつかない」
そうだ。リカちゃんは俺に嘘はつかない。ごまかしたり隠し事をすることはあるけれど、嘘はつかない。
だから頷いて、身体の力を抜いた。
「い……あっ……んっ…や、やァ」
尖らせた舌で先の割れ目を抉られると、信じられないぐらい気持ち良かった。溢れる声も悲鳴も止められず、俺はされるがままに啼く。
すっげぇ気持ちいい。
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