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122.俺のしたいように
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黙って見上げてくるリカちゃんをあえて無視し、俺は自分から服を脱いだ。それを顔の真横すれすれに落としても、リカちゃんは一瞬たりとも目をそらさない。
じっとこちらを見て、全く止めようとしない。それが俺を余計に苛々させる。
「リカちゃんなら俺なんか無理矢理にでも振り払えるのに。お前、なんで言いなりになってんだよ」
「俺が慧君に手をあげるわけがない」
「じゃあ俺が違うやつだったら?こうしてるのがあの女だったり、他のやつだったら?それならリカちゃんは、どうすんの?」
「そうだったとしたら、そもそもこんな体勢にはなってないだろうね」
ふっと笑うリカちゃんの素肌の腹に触れる。外にいた俺の方が珍しく体温が低くて、ピクリとリカちゃんが動いた。
「……っ、俺がおとなしく受け入れるのは慧君だけだから」
「そんなの口じゃ何とでも言えるだろ」
服の裾から忍び込ませた手でリカちゃんの乳首を抓ってみた。けれど一瞬だけ眉をしかめただけで、あまり反応はなくて。仕方なく俺は、その手を下へと移動させる。
上の服から履いているルームパンツの中。目的のものはそこにある。
それは、まだ何の変化も起こっていないリカちゃんのモノ。根元からゆっくりと撫でれば、リカちゃんの口から微かな吐息の音が聞こえた。
「これでもまだ止めないのかよ」
「止めない。俺は慧君のことなら、何でも受け入れるって決めてるから」
「そんなの嘘だ」
「慧君には嘘はつかない。噛まれても怒鳴られても、信じてもらえなくても」
そこまで言うのなら、望み通りにしてやる。
鋭く睨んだ俺は、下着ごとリカちゃんの服をずらした。さすがにそのものに噛みつくのは可哀想で、腰の辺りに噛みつく。
硬い腰骨が頬に当たる。ぐっと歯に力を込めれば、リカちゃんの短い呻き声がした。でも、リカちゃんは静止の言葉を口にすることはない。
「いい加減にしろって怒れよ。お前なんか知らないって、怒れってば!」
できることをしないで、受け入れるだけなんてリカちゃんらしくない。それなのにリカちゃんはじっと耐えていた。自由な手を大きく広げて、身体の力を抜いて。
「もっと嫌がって、拒めよ」
俺が何をしても本当に受け入れる気でいるリカちゃんに、心が痛い。こんなことしたくないのに、自分勝手な不安から逃げたい一心でリカちゃんのモノを掴む。
「これ、俺が噛んだらどうすんの?」
柔らかいそれをそっと握って、根本から扱くように手を動かす。少しだけ反応したリカちゃんに訊ねると、ふ……、と弱く息を吐いた。
「どうしようね。さすがに使い物にならなくなったら、俺も困るかな」
「じゃあ俺を殴ってでも逃げれば?」
「その選択肢は絶対にない」
「じゃあ噛まれてもいいんだな?」
「それも嫌だ。どうせなら慧君の可愛い舌で気持ち良くしてほしいな」
眉を寄せて笑うのは、きっと痛いからだと思う。血の滲んだ唇も、歯型の浮いた腰も痛くて仕方ないはずだ。
それをしたのは俺なのに、なんで舐めてなんて頼めるんだろう。もし本当に噛まれたらって、考えないんだろうか。
視線でリカちゃんに聞くと、微笑まれた。
だから俺は大きく開けた口をリカちゃんのモノへと近づける。
「慧」
──俺は大丈夫だから慧の気の済むように。
口に入れたと同時にリカちゃんはそう言った。
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