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124.2人のシたいこと〈side:Rika R18〉
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膝で尻の狭間を押すたびに、反応した慧のものが太ももを滑っていく。触れてもいないのに頭をもたげるそれが震え、慧の肩がピクリ、と反応した。
「や……ァッ、そこ、勝手に触んな、バカ」
「そこって、後ろ?それとも、こっち?」
前と後ろ。交互に撫でると、声を押し殺すように慧が目を伏せる。恥ずかしくて悔しい。言葉に出さなくても伝わってくる想いに、こんな状況でも変わらない慧の本質に安心した。
安心し過ぎた。
「おかしいね。慧君も大きくなってる」
わかっていたことを、さも今知ったかのように言うと、目元だけでなく首まで朱に染める。
うずうずと震える慧の唇が言うか言わないか悩んで、きゅっと締まった。その刺激の甘美さに、うっとりとした息が漏れる。
俺は達したいと訴える欲望を押し留め、微塵もない余裕を装った。
「慧君。これ、どうしようか?」
触ってと陥落するか、それともやめろと意地を貫くか。そのどちらかと思えば──。
「…………いっ…………は、っぁ…ぐ」
浮かべた笑みは即座に消え、自然と漏れる自身の呻き。
慧から返事代わりに返ってきたのは、ツン、と脳天を刺すような痛みだった。多少は手加減されたものの、容赦ない刺激に咄嗟に自然と腰が退ける。
少しの沈黙の後、ゆっくりと俺のモノから口を離した慧が、濡れた唇を拭って言った。
「バーカ。次こそ噛むって言っただろ。リカちゃんのくせに、学習能力ねぇな」
「……ッ、この……クソウサギ」
「そのクソウサギにしてやられた気分はどうだよ。はっ、ざまぁみろ」
相変わらずうちのウサギは思い切りが良い。泣くよりも吠えることを選ぶ彼は、有言実行とばかりに俺のモノに噛みついた。
急所を襲った衝撃は、半端なく痛い。いくら全てを受け入れようと決めてはいても、痛いものは痛い。
唇に腰、それから下肢。次はどこを噛まれるのだろう。以前の自分からは想像もつかない従順さに、鳥肌が立つ。
「このバカウサギ……がっ、本当に覚えてろよ。全部が解決したら。その時は……はっ、とことん泣かしてやるから」
それでも好きなものは仕方がない。それに、うちのバカウサギが暴走するのは、これが初めてではない。暴走も勘違いも、逃避も八つ当たりも慧の趣味特技みたいなものだ。
こんなことぐらいで嫌になるなら、最初から好きになんてなっていない。だから納得はしているけれど……している、けれど。
「あー……もういってぇな……クソ」
久しぶりに懐かしい口調が出るくらい、迷いウサギの攻撃はとにかく痛かった。
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