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「それからコレも渡しとく」
ポンッと投げられたものを受け取る。
「は?鍵??」
「俺ん家の鍵。スペアキー作んの面倒だし他に無いから絶対に無くすなよ」
「なんで俺がリカちゃん家の鍵持っとく必要あんの?」
うちに飯作りに来るなら俺がリカちゃんの部屋に行くことは無い。
よって俺にリカちゃん家の鍵は全くもって必要無い。
「ウチで食うこともあるだろうし、なんかあった時の為にな。お前はスペアキー無ぇの?」
「ある、けど」
「じゃあ頂戴」
スッと伸ばされた手に、なぜか素直に渡してしまったスペアキー。それをリカちゃんは自分のキーケースに付ける。
「見た目が一緒だから見分けつかねぇな。ペンある?」
「ん」
「お。油性。ウサギのくせにわかってんじゃん」
開けたキーケースの中で何やらゴソゴソしてるリカちゃん。
何か書いてるっぽいけど、俺の立つ所からは見えない。
「何書いてんの?」
「んー? 子供にはヒミツ」
チッ。本気でクソ腹立つ。
イライラしながら、気にして無いフリでスマホをいじればLINEが新着メッセージを受信していた。
『獅子原 理佳: よろしくお隣さん。』
友達申請を承認した後、俺はそれに『するかバカライオン』と返した。
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