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「俺が悪かった。期待させるような事したし、言った。
…お前がそうやって錯覚するのも無理はない」
「錯覚?」
「いきなり現れたヤツに好き勝手やられて、戸惑って動揺したのを好きだと勘違いしてるんだよ。
ウサギは何も悪くないから…だから全部忘れて」
忘れるって、何を?
一緒に飯を食べたこと?
一緒のベッドで寝たこと?
それとも一緒に出かけたこと?
橋の下でしたキス?
初めて1つになった夜のこと?
学校で声を殺してしたこと?
昨日の夜もたくさんしてくれたのは?
今日……誕生日祝ってくれてるじゃん。
プレゼントも貰った。
面倒みてくれるって言ったのは?
俺はリカちゃん専用…にしてくれないの?
意地悪だとしても、理不尽ばかりだったとしても
全て気まぐれ?
たまたま越した先にクラスの問題児がいて、
ちょっとからかったら反応して懐いて
それが楽しかったって事?
「俺が間違ってたんだ」
俺のことを可愛いと言った唇が終わりを告げる。
「もう必要以上に関わらないようにするから」
こんなにも心を乱して全てを奪って行ったくせに。
「普通の教師と生徒に戻ろう」
リカちゃんが俺にくれたのは受け止めたくない残酷な答え。
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