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「リカちゃんはっ、ズルい…ッ!!!
それなら、気まぐれなら、なんでキスなんてしたんだよ!なんで抱いたんだよ!!
なんで、なんで…なんで俺なんだよ…っ!」
「………ごめん」
リカちゃんに愛されてる自信があった。
同じ教室にいたとしても俺だけがリカちゃんの特別だって思っていた。
俺が思う気持ちと同じなんだと信じていた。
だから全てを差し出した。
身体も心も全てをリカちゃんに。
それなのに…なんで、なんで…なんで。
意地悪なその唇から紡がれる言葉は時に俺を熱くさせ、幸せにさせてくれる。
その見透かした目で俺の奥の奥まで暴いて。
誰も知らない俺の全てを奪って。
そして消せない傷跡を残していなくなる。
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