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俺の性器を握る鷹野の手。
リカちゃんと違う乱暴な手つき。
「っ、勃ち悪いな…」
恐怖と嫌悪感から俺の性器は全く反応しない。
それどころかどんどん縮こまっていきそうなほどだ。
「ま、いいや。用があるのはこっちだし」
身体を反転させられ、机に抑えつけられる。
尻を突き出す形になり俺は堪らず抗議の声を上げた。
「や、やめろよ!!」
「うるさい。ちゃんと慣らしてやるだけ有難く思えよ」
ピトッと後孔に指が押し付けられる。
潤滑油も先走りも無い状態で挿れられるなんて……!!
怖い怖い怖いっ…!!
「やだっ!助け……っ、痛ッ!!」
「狭っ。全然入らないんだけど。あの人の挿れまくってんのになんで?もしかして、あの人小さいの?」
違う。
リカちゃんはこんな風にしない。
俺を気持ちよくさせて、ドロドロに蕩けさせてからしてくれる。
壊れ物を扱うように優しく、大切に抱いてくれる。
触れ方も、声も匂いも温もりも全てがリカちゃんとは違う。
どうして気づかなかったんだろう。
リカちゃんはいつも俺を最優先にしてくれて俺のことを考えてくれていたのに。
俺が辛くないよう、苦しくないよう気遣ってくれていたのに。
鈍い痛みと激しい快感の中で見上げるリカちゃんは綺麗に笑ってくれていた。
目が合えば『慧』と俺の名前を呼んでキスをくれて。
手を伸ばせばそっと包み込んでくれる。
あんなに視線で態度で大事だと伝えてくれていたのに…。
俺はどうしてリカちゃんを信じなかったんだろう。
俺の身体を這う遠慮も気遣いもない手。
リカちゃんじゃない!
嫌だ、怖い、気持ち悪い…!!
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