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「………性格悪い」
「やっと気付いた?
念の為って思ってたんだけどラッキーだったろ?」
俺の身体を離したリカちゃんが一歩ずつ鷹野に近づいていく。その距離がほとんど無くなるまで詰め寄った。
「やるなら徹底的にやれよ。
お前、誰を相手にしようとしたかわかってる?」
「ぐっ…!!」
鷹野の襟を掴んだリカちゃんが、見下すように乱暴に引き上げる。
「俺を嵌めようとしたんだから覚悟できてんだろうな」
「かく、ご…」
「お前らの担任の先生である前に俺は1人の男なんだよ。
俺を怒らせるなって聞いたことない?」
「それ…あの噂の……、」
青ざめた鷹野の声が掠れた。
「真実が知れて良かったなぁ……鷹野クン?」
完全なる敗北に鷹野の目から、僅かに残っていた光が消える。
「はい、はーい。リカ、それ以上はだぁめ。
ここからはあたしに任せなさい」
間に入った桃ちゃんが鷹野からリカちゃんを引き離した。
「鷹野君…だったかしら?
君ねぇ、自分が何したか、ちゃんとわかってる?」
「俺は何も悪く…、」
そらした鷹野の顔を桃ちゃんが掴み、無理やり自分に向けさせる。
「恐喝。それと強姦未遂。この場合は暴行…になるかもしんねぇけど。それでも立派な犯罪だろうがよ。
その録音したの出すなら盗聴も付けてやろうか?」
おネェ言葉じゃない桃ちゃん。
初めて見る本気で怒ってる…男らしい桃ちゃん。
「お前がこれ以上争うってんなら本気で受けてたつけど。
ウサギちゃん…兎丸慧君の顧問弁護士として」
ニヤァッと笑った桃ちゃん。
それはリカちゃん以上に凶悪で悪魔の顔をしていた。
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