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「ずっと思っててくれて、ありがとう。
星兄ちゃんを忘れないでくれて、ありがとう。
いつも近くにいてくれて、ありがとう。
俺を守ってくれて、ありがとう。
誰かを好きになる幸せを教えてくれて、ありがとう。
リカちゃんと出会えてよかった。
リカちゃんを好きになってよかった。
今度は俺がリカちゃんを守りたい。
リカちゃんを笑顔にしたい。
ずっと、ずっと一緒にいたい」
苦しそうに顔をそらしたリカちゃんは消えそうな声で呟く。
「…俺にはお前に触れる資格なんて無い」
それは、まるで自分自身に言い聞かせているみたいだ。
「それなら俺が触る。リカちゃんが鬱陶しくて嫌がっても側に居続ける。こんなに夢中にさせた責任とれよ」
届いて。
こんなにも俺がリカちゃんを好きだってこと。
離れることを思うと、息も出来なくなるほど獅子原理佳という1人の男に溺れてるってこと。
リカちゃんが過去の事で罪を感じるのなら、俺が半分引き受けてあげる。
辛いと…苦しいと思うのなら、それ以上に楽しくて幸せな時間をあげるから。
だから…俺を選んで。
まだ子供で素直じゃなくて、生意気で…ワガママだけれど。
誰よりもリカちゃんのことを思ってる自信ならあるから。
どうか俺を選んで。
その気持ちを込めてリカちゃんに俺から手を伸ばす。
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