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出会いは最悪だった。
『お前は1月にもなって担任の顔も知らないのかよ…出席番号18番の兎丸 慧クン?』
『獅子原 理佳。絶対に忘れんな』
いつもいつも意地悪で
『盛ってんなよ…エロウサギ』
『素直な子には特別なご褒美やるよ』
『煽ってんじゃねぇよバーカ』
でも本当は優しい
『かーわいい』
『お前1人ぐらい俺が面倒みてやるよ』
『お前は、俺のモノだ』
そんな彼に恋をした。
「おいで……慧」
勢いよく彼の元へ飛び込む。
止まらない涙は幸せの証。
やっと、やっと捕まえた。
好きで好きで何度も泣いて、何度もその名前を呼んだ。
求めていた人が、誰よりも恋い焦がれた人が俺を見て俺の名前を呼んでくれる。
それだけで……どうしようもなく嬉しくて。
『幸せ』その意味を俺は見つけた。
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