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「それがどうした」
「どうしたって……似合わないって言ってんだよ!このヤクザ保父!!」
「お前弁護士のくせに言葉選びが下手だな。そんなんじゃ毎回負けんじゃねぇの?っつーか依頼来てんの?」
「来てるわ!今日も新規の案件頼まれたわ!」
「へぇ。初めて会った時ってなんて挨拶すんの?」
「え?普通に『弁護士の大熊桃太郎です。宜しくお願い致します…』って、また名前いじってんじゃねぇ!!」
すっかりおネェ言葉も忘れ、美馬さんにいいように遊ばれてる桃ちゃん。
表情を崩さず、淡々と人で遊ぶ美馬さん。
拓海だけじゃなく、珍しく歩まで声を出して笑って賑やかに時間は過ぎていく。
「楽しい?」
リカちゃんが俺を覗き込んでくる。
「うん。こんな楽しい晩飯久しぶりかも」
「なら良かった」
目と目が合ってお互いに笑う。
「これからもっと楽しませてやるよ」
「…………相変わらず偉そうだな」
「好きなくせに」
そうやって余裕そうに笑う顔が悔しい。
でも俺は知ってるんだ。
その手でその目でどれだけ俺を守ってくれているか。
「好きで悪いかバーカ!」
「やっばぁ…。それは反則だって」
真っ赤な顔して言い放った言葉に、リカちゃんは顔をくしゃっと崩して笑った。
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