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「はぁ?何で」
「何でって…みんな慧のこと知りたいからじゃね?」
「俺は知られたくないけど。 」
「そうだな。お前はそういうヤツだよな…」
「アホだな拓海。こいつに普通を求めるな」
「アホはお前だ歩。俺は平凡男子高校生だっての」
ハァ、とため息をついた歩が俺を見下ろす。
ちょっっっとだけ俺より背が高いからって調子のんなよオイ。
「お前のどこが平凡だよ」
「あ?」
「担任と付き合ってるどころか同棲して毎日ズッコンバッコ……ふぐっ、」
「しばくぞてめぇ!!」
平然とした顔でサラッととんでもない事を言いかける歩の口を急いで塞いだ。
下から詰め寄る俺の口元はヒクヒクと小刻みに揺れている。
「教室で何血迷った事言おうとした?あぁ?」
思い切り睨み付ければ、ふごふごと曇った声が聞こえた。何度も頷き、離せと伝えてくる。
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