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「晩飯は食ったのか?」
疲れているのか、いつもより少し低めの声。
「ん。まぁまぁ美味かった」
「お前は相変わらず生意気なことばっかり言って……。
俺を誰だと思ってるんだよ」
フッと口元を緩ませ笑う。
それにまた俺の胸はトクンと高鳴る。
「どうした?」
ソファに座りタバコを手に取ったリカちゃんが俺を見上げる。
「…明日の予習しようと思ったんだけど…わかんなくて」
少し驚いたように開いた目が柔まり、まだ火の点いていないタバコをテーブルに戻した。
「おいで」
「でも…」
「いいから来いよ」
ゆっくりと近づき、その隣に座る。
俺から教科書を受け取ったリカちゃんは、それを見てすぐにクスクスと笑い出す。
まだ表紙さえ開いてもいない、まっさらの教科書。
予習しようとしていた…なんて嘘は簡単にバレてしまう。
「教えてほしい?」
声に甘みが増し、伸ばされた手が俺の顎を持ち上げる。
「ほら…おねだりの仕方は教えただろ?」
唇をなぞる骨ばった親指から伝わる疼き。
「……教えて」
情欲の籠った目が妖しく煌めいた。
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