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「ふぅ…」
ベッドに凭れ、俺はタバコに火をつけた。
その後ろでは慧が規則正しい寝息を立てて眠っている。
明日も学校があるから抑えないと…と頭ではわかっているが、わざわざ嘘の理由をつけて俺に会いに来たその可愛らしさに簡単に理性など崩れてしまった。
どんなにキスをしてもどんなに抱いても飽きなどこない。
ふと自分の今までの恋愛を思った。
こんな風に誰かを愛したことなどあったろうか。
1つ1つの言葉が、仕草が愛おしくて仕方ないと思ったのは初めてだ。
その細い身体で俺を受け入れてくれる最愛の人。
慧の未来はまだこれからで、この先たくさんの出会いと別れを経験してゆく。
その中で俺はいつまでも慧の隣にいられるだろうか。
10歳という年の差を恨めしく思う時もある。
せめて俺があと5歳若ければ…と無駄な事を考えたことも数え切れない。
それでも。
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