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「へぇ…要するに俺はお前を気遣ってないと言いたいわけか」
ゆらり、とこちらを向いたリカちゃんの顔は笑顔だ。
意地悪笑顔でもなく何か悪だくみをしてる顔でもない。
ニコニコ。そう、この笑顔に効果音をつけるとすればまさしくそれ。
それなのに俺の中の本能的な何かが「止めろ」と告げている。
「んで?お前はわざわざそんな事を言いに来て、そんな事を聞かされる為にタバコを取り上げられてんのか?」
「…いや、俺はただ…」
「っつーか誕生日知ってどうする。20日は日曜日だからお前といるだろうし、まだ先の話だろうが」
一緒に過ごすだけじゃ足りない。
誕生日といえば用意するもんがあるだろう。
大事な大事な…
「プレゼント買いたいし」
「いらねぇ」
あっさり断られ、肩透かしをくらった俺は驚きのあまりリカちゃんを見つめた。
てっきり無理難題を突きつけられるかと思ってたのに。
例えば「俺の気の済むまで好きにさせろ」とかソッチ系のリカちゃんらしい内容で。
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