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3本目のタバコに火をつけたリカちゃんが、話は終わりだとばかりに背もたれに凭れ目を閉じる。
ちっとも俺の話を聞いてくれない。
ちっとも俺の気持ちをわかってくれない。
いつもいつも子供扱いで
いつもいつも自分1人で決めようとする。
そんなに俺はガキかよ!頼りないかよ!!!
そう思うと、溢れそうだったモヤモヤとした黒い感情に最後の一滴が落とされ、途端に零れ落ちた。
「子供扱いすんな!!
なんでも俺が言うこと聞くと思うなよ!」
指の間からタバコを置いたリカちゃんが俺を見た。
一切の感情がない冷めた表情。
「勝手にしろ」
その言葉に、持っていた合鍵を投げつけ俺は部屋を飛び出した。
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