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「獅子原と会うの卒業式ぶりだよなー!!」
「ん?あぁ…そういやそうかもな」
「お前昔から付き合い悪いんだもん」
高校の時の友達…かな。
少し砕けた口調のリカちゃんの話し声が聞こえる。
「今は英語の先生だろ?」
「あぁ。男子校だから暑苦しいけどな」
「獅子原が先生かぁ…あの獅子原がなぁ…」
懐かしむセリフ。
そこには俺の知らないリカちゃんがいる。
「獅子原といえばさ、思い出すのはあれ!教頭のヅラ釣り上げたやつ!」
「あれなー!!あれは伝説だわ。ヅラ疑惑を解消するとか言ってな…!」
「それよりも担任の鞄に…ってそれは桃だっけ?」
リカちゃん…なかなかクソガキだったんだ。
高校の制服に身を包み、今より少し幼いリカちゃんを想像する。
きっとモテたんだろうなぁ…なんて思ってる時だった。
「星一と獅子原が揃えば無敵だったよな」
しんみりとした空気が部屋を包んだ。
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