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「あいつなら革じゃなくてアルミとかメタルでシンプルなのでいいんじゃね」
「つっても種類ありすぎだろ…」
「でもって高すぎるのはダメ」
高すぎず安すぎずセンスが良くて使いやすいもの。
思っていた以上に選ぶのが難しそうだ。
「俺やっぱ無理かも」
「んなもん適当に買って後は身体にリボンでも巻いとけよ。そしたら喜んでぺろりんちょだ」
「お前までエロかよ…しかも、ぺろりんちょって…バカじゃねぇの」
兄が兄なら弟も弟だ。
思考が一緒すぎる。
そろそろ教室に戻ろうかと歩き出した時だった。
「つぅかさ、俺も聞きたい事あんだけど」
「何?」
まだしゃがんだまま、頬杖をついた歩が俺を見上げる。
「慧と兄貴って生派?それともゴム付ける?」
「……は?」
「兄貴の誕プレ、コンドームにしようと思ったんだけどさぁ…使わなきゃ勿体ねぇだろ?だから聞いてみた」
「やっ、お前…何言って…、」
そんな真顔でとんでもない事を言い出した歩に、何て答えるべきかどもる俺。
へぇ…と立ち上がった歩がニヤニヤしながら俺に目線を合わせた。
「生でヤりまくって後始末までしてもらうなんて…慧君ってば愛されてるねぇ」
「っぁ、…てめぇッ!!!!」
「いやぁ。無駄な買い物しなくて済んだ済んだ」
飄々と屋上を出て行くその背中に俺は、歩の数年後は間違いなくアレだと思った。
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