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「今日は何時まで?」
「…3時には上がれると思う」
「わかった。終わったら連絡して」
チュ、と軽くキスを落とした後リカちゃんは部屋を出て行く。
休日出勤のリカちゃんとバイトがある俺は、今日は別々に過ごすことになった。
つっても俺の上がり時間に合わせて迎えに来てくれるんだけど…。
リカちゃんに合わせて早く起きたからバイトまでまだ時間はたっぷりある。
手早く準備を終えた俺は、誕プレを買うため家を出た。
リカちゃんの誕生日は明日。
残された時間は今日と明日の2日だけだ。
「やっばい…迷う」
シガレットケースといえども本当に色々あって雑貨屋にもブランドショップにも服屋にも売ってる。
値段もピンキリで相場すらわからないから俺はお手上げ状態だ。
やっぱり黒?それとも定番シルバー?
もう何度も同じ通路を歩き、何度も同じ店に入った。
けれどもコレ!という物に出会えず、ただ時間だけが過ぎる。
「今日はダメだ。…バイト行こ」
諦めてバイト先への道を歩いている時だった。
少し道をそれた向こう側に1件のアンティークショップが見えた。
導かれるように俺はそこへ足を向ける。
そして数分後。
遅刻する!と急ぐ俺の手には、家を出た時には無かった紙袋が握られていた。
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