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「兎丸君もう上がっていいよー」
店長の一言で俺はホールのみんなに挨拶をし、更衣室へ向かう。
後ろで、こっそりと俺に続こうとした歩が店長に引きずられて行った。
「兎丸君、もう上がり?」
「はい。犬塚さんは今からですか?」
「そうだよー。今から0時まで。店長シフト入れすぎだろって思わない?」
そうは言いつつもシフトに貢献する犬塚さんは本当にいい人だと思う。数年後、こんな風になれる気がしない。
リカちゃんとはタイプの違った落ち着いた人だ。
「そういや、店の前でお隣さんに会ったよ」
「え?!」
「慧君のお隣さん格好いいね。タバコが似合うって大人の男って感じするよね」
自分が褒められたわけでもないのに、なぜか照れてしまう。
「ははっ。照れちゃって可愛いなぁ…。
ラブラブなんだね」
「ラッ……ラブラブなんかじゃないです!」
リカちゃんにはいつも意地悪されて、いつもからかわれてばっかりだ。
ラブラブ…と言うよりは遊ばれて手のひらで転がされてるようなもので、いつも俺が1人やきもきしてる。
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