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店の前では既にリカちゃんが待っている。
腕を組んだ姿がなんだかキラキラ輝いて見えた。
「そろそろ終わるかと思って迎えに来た」
「連絡するって言ったじゃん」
「1秒でも早く会いたいんだよ。わかれよバカウサギ」
ズクンと俺の胸が疼く。
いくら抱かれても足りない。
今もずっと欲しくて、明日はもっと欲しくなる。
『あの時…兎丸君が絡まれた日、すれ違いざまに何て言われたと思う?…奪いたいなら全力でこいって、そんな自信ある人に敵うわけないよ』
帰り際に呆れたようにそう言った犬塚さん。
いつも置いていかれそうで必死な俺だけれど、リカちゃんは絶対に待っててくれる。
「……好き」
言葉にしなきゃ一杯になって、溢れてしまいそうだ。
「リカちゃんが好きで、好きすぎて苦しい」
目を閉じ、薄っすらと笑ったリカちゃんが俺に手を伸ばした。
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