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「やっぱり飽きたんだ」
「だから違うって」
「違わねぇだろ?!」
「おい、話を聞「うるさい!!」」
リカちゃんの言葉途中で声を張り上げた俺は、俯き唇を噛み締める。
あからさまに俺に触れようとしなくなったリカちゃん。
いつもそそくさと帰ってゆく後ろ姿。
俺がそれを毎日どんな思いで見てたと思うんだよ…!
「なんで一緒に寝てくんねぇの?
なんで俺に触ろうとしねぇんだよ…」
辛うじて出た言葉は余りにも女々しく、それでいてリカちゃんを責めるような言葉ばかりだ。
上げられない顔。目頭が熱くなってくる。
こんな事で俺は泣いたりしない。
俺は泣き虫なんかじゃない。
「慧。顔上げろよ」
「嫌だ」
「お前の顔が見たい」
「嫌だつってんだろ。しつけぇな!」
「上げたらキスしてやるけど?」
素直な身体が反応して、即座に俺は顔を上げてしまう。
「そんなにしたかったのかよ」
「………うっせぇ性悪教師」
目と目が合ってやっとわかる。
触れたかったのは俺だけじゃないって事。
リカちゃんも俺と同じように求めてたって、その目が熱く語りかけてくるから。
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