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「おら席つけー」
チャイムが鳴って数分後、リカちゃんが教室へやってくる。
3時間前に人の上で腰振ってたなんて想像できないぐらい爽やかに笑いながら。
どれだけ一緒にいようと、このギャップには慣れそうもない。
まさか、みんなのリカちゃん先生が…このリカちゃん先生が俺に跨って腰振ってんだぜ?
「慧」だなんて呼びながら息つめてイッたんだぜ?
…ふふ。
よからぬ妄想に夢中の俺の側でヒソヒソと生徒たちが話す。その内容は…
「なぁ…なんかリカちゃん先生、やたら機嫌良くない?」
「っつーか色気だだ漏れてんだけど。あれ絶対朝からヤッて来たって!」
……ギクっとした。
まさか言い当てられるとは…。
そしてその生徒は何を思ったか声を張り上げ
「先生!!朝から恋人さん可愛がってきたんですか?」と拓海ばりに直球で聞きやがったのだ。
「あ?あー……」
聞かれたリカちゃんが口元を手で隠す。
俺は知ってる。
その隠された口元は、これでもかってぐらい楽しそうに…かつ意地悪そうに笑ってるって事を。
「可愛くおねだりされたら、そりゃ頑張っちゃうよな」
「先生メロメロじゃん!!」
「やーらしー!!」
「うっせぇ。可愛いモンを可愛いって言って何が悪い」
ーゴンッ。
机に打ち付けた頭が痛い。
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