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車を走らせること数時間。
途中で昼飯を済ませ、軽く観光した俺たちは夕方前に旅館に着いた。
「大熊様で6名様ですね」
フロントの人の言葉に固まるのは桃ちゃん。
「大熊様ですよね…?確かネット予約の大熊桃太郎様…」
その後ろでは荷物を持った美馬さんとリカちゃんが小刻みに笑っている。
「は、はい!!大熊です」
「??では、こちらがお部屋の鍵で…」
説明を受ける桃ちゃんの耳は真っ赤に染まっていて、なんだか可哀想だ。
案内係の後を付いて通された部屋はとても広く、6人で泊まっても余裕がありそうだった。
「ちょっと!!なんであたしの名前なのよ?!予約したのはリカでしょ?!」
「桃の名前の方がインパクトあんだろ」
「こんなとこにインパクトなんて必要ないわよ!」
ギャーギャー騒ぐ桃ちゃんを無視して美馬さんがお茶を淹れてくれる。
この3人の関係性が未だに謎なのは俺だけだろうか…。
なぜか既に慣れた様子の歩と拓海が不思議で仕方ない。
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