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「どどどど…どうしましょう?!」
「とりあえず落ち着きましょうよ。連絡してみればいいじゃないですか」
パッとスマホ取り出した桃さんは、瞬時に顔を真っ青に変える。
「充電……切れてたわ…」
「しとけよ」
「くぅ!一生の不覚!!!」
そんな桃さんがなんだか可愛く思えてしまう。
怒ったら容赦ないのに普段はなんだか幼い。
「俺が拓海に連絡してみるんで」
どうやら拓海は美馬さんといるらしく、後で宿で落ち合うことになった。
なぜか打ちひしがれてる桃さんの側に寄り顔を覗き込む。
「どうしたんすか?」
「いいえ…歩ちゃんがリカの弟だなぁと実感しただけ。
その何にも動じない所ソックリだわ…」
たかがはぐれたぐらいで大げさな…。
それでも、しょげてる桃さんが可笑しくて頬が緩む。
「ふっ…なんか、年上って感じしねぇ」
「失礼ね!これでも26よ!!」
「桃さんほど可愛い26っていないんじゃないすかね」
「かっ…かわ、可愛い…?」
「そういう素直な所、可愛くて俺は好きですけどね」
俺の言葉に桃さんが固まる。
そして一気に真っ赤になった。
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