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目の前にずらりと並んだ料理。
これぞ旅館!って感じの落ち着いたメニュー。
それなのに、目の前で繰り広げられる会話は落ち着きとは無縁だ。
「駄目だ」
「ちょっとぐらいいいじゃないすか」
「成長の妨げになる」
「十分育ってます。桃さんよりデカいです」
「さり気なくあたし出さないで!」
「比べるやつが悪い。コイツは色々と規格外だからな」
「規格外って何?!それ悪口よね?そうよね?!」
ビールを欲しがる歩に断固として許さない美馬さん。
「リカ見てー。タコ生きてる。うにうにしてるー!」
「活き造り考えたヤツ絶対にドSだよな。殺さず捌くって拷問だろ」
「リカならしそうよね」
「しねぇよ。俺は焦らして焦らして屈服させたい派」
芸術的に盛られてる活き造りを見ながら訳のわからない会話をする桃さんとリカちゃん。
っつーか桃ちゃん喋りすぎな。
「慧!やっべぇよ!肉がしましまだ!!こんなしましまの肉食べるの初めて!!」
「……霜降りって言えよ」
「皿守りながら食わなくていいって最高に幸せだー!」
「お前幸せの沸点低すぎだろ」
見事に刺しの入った肉にテンションMAXな拓海。
どうして誰も落ち着いて飯が食えないんだろうか…。
美馬さん、桃ちゃん、リカちゃんの順に座り
向かい合って歩、拓海、俺と並んで座る。
本当は歩が桃ちゃんの向かいだったのに、なぜか美馬さんと場所を変わった桃ちゃん。
それをニヤニヤ笑いながら見る歩とリカちゃんが不思議で仕方ない。
しかもその顔は全く一緒で獅子原家の遺伝子の強さを感じる。
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