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みんなと宿で合流した後すぐ晩飯になったんだけど、正直、風呂でアレが原因で食欲がない……。
ちびちびと食べる俺を目の前のリカちゃんが心配そうに見る。
「あんまり美味くない?」
「いや、別にそうじゃなくて…」
さっきまであんな事してたくせに、よく平気な顔していられるよ。コイツの神経マジで図太すぎだと思う。
「それとも俺の方が美味い?」
「はぁ?」
「あ、間違った。俺の飯の方が、だった」
そう言う顔は絶対にわざとに違いない。
こいつは神経が図太いんじゃなくて極太だ。
みんなでワイワイ喋りながら…時々桃ちゃんが叫びながら食事は進む。
メインにたどり着く頃には、大人組もお酒が回り始め、より騒がしくなっていた。
俺の前に座るリカちゃんがほんのり赤くなって、潤んだ目を向けてくる。
肌蹴た浴衣から見える首筋と胸元が目の毒だ。
そして俺は見つけてしまった。
緩んだ首元についた赤い筋。
俺がつけたであろう爪のあと。
リカちゃんの白い肌に走る引っかき傷は、薄いクセに目立つ。
「やっだぁ!!!リカってば、そんなとこに痕なんて付けていやらしい!」
「慧の首もキスマすげぇ付いてるし。
はぐれたフリしてナニしてんだか」
「あら。野暮なこと言うわね歩ちゃん。
ナニする…ってナニに決まってるじゃない」
「家でも学校でもヤッて旅行来てまですんのかよ。
お前ら我慢って言葉知らないの?」
その上、最悪なことに1番バレてはいけない2人にバレてしまった。
さっきまで余所余所しかったはずの2人が息ぴったりで追い打ちをかける。
……目の前でご機嫌に微笑む男に。
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