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ぞわっと鳥肌が立つのを堪え、俺は意を決した。
「はい、あーん」
「ぁ、………ぁーん」
公開処刑に耐えて口を開く。
入ってきたモノを勢いよく食べて即座に飲み込んだ。
「美味しい?」
「…お、美味しい」
「じゃあおかわりあげる」
「いらねぇよ!」
「あーん」
「聞けよ!!!」
それを何度か繰り返し、ようやく最後の1つ。
やっと終わる…!と安堵する俺に、あろうことか酔っ払いは器用な長い指で最後の餅をつまみ上げ…
「んんーっ!!!!」
口移しという荒技に出た。
ころんと転がってくる餅の後に、きな粉と蜜を送り込んでくる舌。甘ったるい味が咥内に溢れる。
時折、酒気混じりの吐息が鼻を掠め、それに混じって感じるのはリカちゃんの匂いと石鹸の香り。
「なっ…ンっ、やめ!」
馬鹿力で引き寄せられた腰に、固定するかのように回された後頭部の手。
目の前いっぱいに広がるリカちゃんは、目を閉じたまま長い睫毛を揺らせる。
「っぁ、んぅ……ゃ、」
「…ん……慧…可愛い……」
「ちょっリカ……ふっ…ん、ぁっ……」
「ほら、ちゃんと絡ませて。慧君の甘いの頂戴?」
お得意の猫なで声にゾクゾク…してる場合じゃない。
「ーっ!!!!このバカ!やめろ!!!」
強めに背中を殴れば、やっと唇を離したリカちゃん。
結構痛かったのかその眉が寄る。
「……はぁ。俺の子猫ちゃんは躾がなってない…」
唾液と蜜に濡れる唇を親指でゆったりと拭う。
濡れた指の腹を見下ろし、咥えたリカちゃん。
チュッとリップ音を響かせそれを吸い取った。
それも…フェロモン大放出の流し目を決めながら。
「やっばぁ……慧君は甘くて美味しいね」
その妖艶すぎる瞳と行為に、思わず拓海を見る。
美馬さんに耳と目を塞がれた拓海は1人状況がわかっていないようだった。
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