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また新しい一週間が始まり、テスト返却も始まった。
少しだけ頬を緩ませる慧は兄貴のお陰でなかなか点数がよかったらしい。
それでも英語だけは自力で勉強させられたらしく、自慢げに笑っていた。
一方拓海は……まぁ、兄貴にお仕置きされるだろうな。
慧がされてるような甘いのじゃなく、きっついやつを。
テーブルの上に広げたテストを見て思う。
こんな紙が俺の将来を決める一部となる。
今までは適当に済ましていた事も、これからは上手くやっていかないといけない。
あの人の隣に立つ為に。
そんなあの人から連絡はない。
次の休み…いつだろうか。
待っていても仕方ない。
俺が動かないと何も始まらないのだから、立ち止まってる場合じゃない。
ベッドに投げ出したままのスマホを手に取り、電話をかけるかLINEを送るかで悩んだ。
悩んだ末…LINEにすることにした。
別に電話をするのをビビったんじゃねぇ。
これは俺の作戦だ。
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