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LINEを送って数時間まだ返事は返ってこない。
今日はバイトが無い俺は、簡単に支度を済ませ家を出た。
行くところは決まっている。
ピンポーン……
「歩?急にどうしたんだ?」
「よぉ。ちょっと付き合ってほしいんだけど」
いきなり現れた俺に、不思議そうな拓海。
その後ろから軽やかな足音と共に現れた妹の七海が拓海そっくりの顔で笑う。
「歩くん!歩くん!!」
「ナナ久しぶり。ちょっとお兄ちゃん借りていい?」
「こんなのでよければ!」
「こんなの?!ナナ!!俺と歩どっちの味方?!」
「もちろん歩くんっ!」
涙を浮かべながら支度の為に消えた拓海を待つこと数分。
最後まで手を振る七海に見送られ、俺たちは街へ出てきた。
「なぁ、何なの?」
「んー。買い物と…あとちょっとな」
「ちょっとって何だよ」
訳も分からず不機嫌そうな拓海を引き連れて店に入る。
「お前、服とか詳しいだろ?俺に似合いそうなの選んで」
俺が拓海を連れてきた理由。
拓海はバカでアホだけどセンスがいい。
服も髪も流行に敏感で、いつもちゃんとしている。
そんな拓海に、桃さんとデートの時に着る服を選ばせようと思った。
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