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優しいだけじゃ物足りない。
意地悪もされたい。それ以上に甘やかしてほしい。
俺はワガママだ。
けれどそれを全て叶えてくれる人がいる。
撫でていた手は耳を通り過ぎ、両頬を挟むように添えられる。
寄せられた唇を合わせるかと思いきや…
「舐めろよ」
出した舌先を俺に伸ばし、見下す冷たい目。
ゾクゾクする。
甘えたかったはずなのに…この目に見られると酷く苛めてほしくなる。
唇を合わせずに交わすキスは恥ずかしい。
恥ずかしいけれど気持ちいい。
「…クチュ……ん、ぁ…」
限界まで舌を突き出して絡めて舐めて。
どちらのものかわからない唾液が喉元を流れ落ちる。
「ぁ…あぁ……チュ、はっ」
もっと欲しい、もっとしてと伸ばした手は簡単に捕らえられてしまう。
「優しくされたい?それとも酷くされたい?」
角度を変える合間にそう聞いてくるけれど、リカちゃんならわかってるはず。
気づいた時にはもう既にリカちゃんの意地悪は始まっていた。
「っ、別に……なんでも」
「そう。それならやめる?
嫌がるやつ抱くの萎えるんだけど」
「嫌とかじゃない、けど…」
ここで止められるのは困る。
こんなエロいキスしてお預けなんて…っ!
「ちゃんと可愛くおねだりしろよ。そしたら望み通り抱いてやるから。ここ、辛くねぇの?」
「ーッんぁ!」
伸びてきた手が服越しに性器を掴めば喉が鳴った。
「ほら、これが最後のチャンスだからな。
優しく抱かれたい?
それとも苛められて、どろどろに溶かしてほしい?」
ジワッと下着が滲んだのがわかった。
俺は……エッチなんかじゃない。違う、はずなんだ。
それなのに、なんで?
「ここには俺とお前しかいない。
誰も見てないんだから素直になってごらん」
素直に、素直に……本能のままに。
「……苛め、てほし…い」
俺の喉を滑っていた中指が顎へと当てられ、グッと上を向かせられる。
限界まで上げられた首が痛い。
冷たかった視線が緩んで、唇が意地悪く歪む。
「淫乱…。
エロい慧君には躾が必要だなぁ…ベッド、行こうか」
きっと下着の中はもう……ぐちゃぐちゃだ。
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