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380 (R18)
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震えていた内腿が痙攣を起こしたかのように大きくビクつく。
それが合図となった。
「いやっ!いやぁああぁぁぁっっっ」
プシュッともブシュッとも判断の付かない噴水音が聞こえ、次いで感じるのは身体に飛び散る温かな水しぶき。
勢い良く弾け出た水滴…とは呼べないほど大量の水。
……そう、水。
サラサラとした、粘り気の一切ない…水。
「…ふ。出た出た」
クチュクチュ…リカちゃんは緩く手を動かした後、手のひらに溜まったモノを見る。
「やっぱりお前セックスの才能すげぇな。
いや、この場合は初めての共同作業…ってやつ?」
びちゃびちゃに濡れた手を俺に見せつける。
「おしっ……おし…っこ、出ちゃった………」
恥ずかしい!!高校2年生にもなってお漏らしするなんて恥ずかし過ぎて死ねる。
俺だけでなく、リカちゃんの手まで水浸しにしてしまい恥ずかしさと申し訳なさで涙が流れた。
「…っ、ぅ…ぐっ……ごめ、ごめ…なさっ…」
目を擦れども流れる涙は止まらない。
意味などないとわかっててもリカちゃんを汚したことが嫌で、その手を身につけていたエプロンで拭く。
エプロンが汚れてしまう…それがまた新たな涙を生み出す。
「ごっ…めん。ごめんなさ」
拭いても拭いても消えない気がして何度も謝り続ける。
するとリカちゃんは逆に俺を抱きしめ、慰めるように頬ずりしてくれた。
「泣くなよ。おしっこじゃなくて潮だから」
「し……お?俺、男なのに?」
「男でも気持ち良かったら吹けるの。
潮吹きする慧すっげぇ可愛かったよ」
俺の額に、鼻に、頬にキスを落としたリカちゃんは、最後に唇に吸い付き離れてゆく。
よかった……お漏らしじゃなくて。
「そう、なんだ……潮、だったんだ」
安堵する俺を奈落に突き落とすのは、やっぱりこいつ。
「ドライに潮吹き。俺、トップブリーダーなれるな」
自分の言葉に頷き、俺を見る。
「生意気なウサギさんもお漏らししたら泣くってわかったし大満足」
その目は言葉通りキラキラと輝き嬉しそうだ。
「………ッ、泣いてねぇ!!」
「まさかあの慧君が自分から『ごめんなさい』って言えるなんてなぁ…。きっと指導する先生がイイんだろうな」
「お前マジで最悪!!!」
「慧君は今日も最高だったよ」
「ーっ!!!!」
ベッドを降り、濡れた服を脱ぎ捨てたリカちゃんが何も言い返せず睨みつけたままの俺を見る。
「時間ねぇんだし急いでシャワー浴びてこいよ」
「………リカちゃんはしなくてイイのかよ」
「潮なんて簡単に吹けるか。お前のテクじゃ無理無理」
「そうじゃなくて…」
イカなくていいのか?って意味だったんだけど、リカちゃんは、そそくさと着替えてしまう。
簡単には出来ないらしい潮吹き。それなら…リカちゃんはどこで覚えたんだろう?
初めてなんかじゃないのはわかっているけど、あまりにも何もかも慣れすぎている。
「俺以外にエロい姿見せんな」
リビングに戻っていく背中を見て思った。
どんなに一緒にいても、どんなに身体を交じ合わせても
俺は、リカちゃんのことを殆ど知らない。
知ってるのは今のリカちゃんと、高校生だった頃のリカちゃんだけ。
それ以外は何も知らない。
知らない理由は、聞きたいけど素直には聞けない俺の性格の所為だと思った。
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