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電話を終えて戻って来たリカちゃんは迷うことなく俺の隣に座る。俺のグラスを奪って1口飲み、なぜか俺の頭を撫でた。
その後は桃ちゃんと話したり、残りの夏休みの予定を立てたりと時間は過ぎ、時計を見たリカちゃんが「そろそろかな」と呟いたのと同時にインターホンが鳴った。
リカちゃんは確認せずにマンションのオートロックを開ける。
「桃。保護者呼んでやったからそろそろ帰れよ」
「保護者…ってまさか!!ダメよ!豊はこの時期忙しくて凶悪さが増すんだからっ!」
桃ちゃんが隠れようと辺りを見回すが、ただでさえ物の少ないリカちゃんの部屋。
隠れるとしたらキッチンか寝室ぐらいしかない…が、キッチンに続く扉の前にはリカちゃんが立ち塞がっている。
それも、わざとらしく長い足で通せんぼして。
残された桃ちゃんの足が寝室へ向かう。そこであることに気付いた俺は、寝室のドアを隠すために走った。
「ウサギちゃん退いて!!!!
お願いだからあたしを助けてっ!」
「だ、だめ!!いくら桃ちゃんでも絶対にだめ!」
桃ちゃんには悪いけど俺にだって事情があるんだ。
だってこの中には…この寝室には……。
「慧君冷たいねぇ。桃がそんなに必死に頼んでんだから入れてあげれば?」
「っ、テメェ……!!」
リカちゃんが意地悪く笑いながら俺を見る。楽しそうに頬を緩ませ小首を傾げた。
「それとも見られちゃマズい何かあんの?」
「このっ…性悪っ!!」
寝室にあるもの。
それは、さっきまでリカちゃんが俺を縛っていたタオルや脱ぎ散らかした下着に乱れまくったシーツ。
あんなの見られたら一目でナニしてたかバレるに決まってる。
実は桃ちゃんが現れた時、俺とリカちゃんは…その、ちょうどアレを始めかけたところだった。
最初は無視して続行しようとしたんだけど、俺が気になっちゃって一時中断した。
だからリカちゃんの機嫌は最高に悪かったんだと思う。
「桃がそこまで頼んでんだから入れてやれば?けーい君」
そしてこのセリフは…あの時、鳴り響くインターホンに気を取られ中断した俺への嫌がらせだろう。
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