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「んうぅっ」
「そうそう。そうやって喉で締めて…上手上手」
上手だって言いながらもまだまだ余裕を見せるリカちゃんに、逆に俺の方がどうにかなりそうだ。
口の中にモノを突っ込まれ、後ろには自分の指突っ込んで…どちらも苦手な行為をさせられて、でもどちらも休めなくて苦しい。
何よりリカちゃんの弱いところよりも自分の弱いところの方が詳しいってのが悔しすぎる。
その部分に触れないよう、気を付けて後ろを広げていた俺の手をリカちゃんが掴んだ。咥えていたモノが出ていき息が楽になる。
「なに手加減してんの?」
「してなっ」
「嘘つき。お尻大好きな慧君がそんなに冷静でいられるわけないだろ」
「なっ!てめぇふざけ……ひぃぁっ!」
てめぇふざけんなよって言おうとしたはずが、高い声が出てしまう。それはリカちゃんが俺のイイところを擦ったから。
なんで自分の指じゃないのに一発で当てたのか考えるだけでも怖い。
「そうだな…あと少し触ってやればイクんじゃないかな」
「んなわけない!」
「じゃあやってみる?」
リカちゃんが俺の頭を抱え込む。
喉の奥の方まで入ってきたリカちゃんの切っ先が苦しくて、思わず押し返そうとした俺に提案してきた。
「俺を先にイかせることができたら慧君の勝ち。慧君が先にイッたら慧君の負け」
そんな負けが見えてる勝負なんかできるわけなくて、首を振って拒否する。その拍子にイイところに当たったのか、リカちゃんが「んっ」と声を漏らした。
不覚にもその声に俺の後ろがキュッと反応する。
「…っ、今のはやばい、かも」
そう言うリカちゃんの性器がなんだか大きくなった気がした。声も出たし、大きくもなったし…俺にも勝ち目があるのかもしれない。
「負けた方は勝った方の言うことをなんでも聞くってのはどう?」
「ふぁんへも?」
「なんでも。無理とかやだ無しで絶対に聞く約束」
きっとリカちゃんは俺がさっき反応したことに気付いてないと思ってるんだ。だからこうやって余裕ぶって言えるはず。
でも俺はリカちゃんの弱いところを見つけたし…勝てる気がする。
初めてリカちゃんに勝てる気がして嬉しくて、俺はつい頷いてしまった。
今日こそは負けない。いつもされている仕返しをして俺の命令をきかせてやる!
そう思ったのに……なぜだ?!
「やだぁ…やっやぁ」
「慧君ちゃんと咥えてってば」
「無理っ!もう無理……あぁっ」
さっき声を出したはずのところを舐めても反応が薄くて、逆に俺の方が喘がされてる。しかも嫌味なことに後ろに刺さってるのは自分の指。
俺の手を握ったリカちゃんは好きなように動かし、リズム良く出し入れしながら弱いところばかりを責める。
「なっ、ぁんで?!」
喘ぎ混じりに聞く俺にリカちゃんはにこやかに笑った。
「なんでって何が?」
「だってさっき…」
さっき確かに声を上げたはずなのに。ピクンってなったのに、今は全然平気そうなのはどうしてだ。
また騙された予感がしてリカちゃんの腰に片手で縋りつきながら顔を上げた。
俺を見下ろすリカちゃんはニヤニヤ、じゃなくそれよりも意地の悪い顔をしている。
「確かに気持ちいいんだけどさ。お前そこ狙ってばっかりだから俺の方でずらしたんだよ」
「ずるっ…ぃあぁッ!!」
「狡いんじゃなくて作戦。ほら、早く咥えないとこのまま俺の不戦勝だけどいいの?」
初めから仕組まれてた勝負の行方は明白で、俺はあっけなく高みへと昇る。今はもう何本挿れられてるのか、そのうちのどれが俺の指なのかもわからないぐらい夢中になってしまっていた。
「あ、いやっ……もうだめ」
「だめじゃなくて?」
「イイ…気持ち、いっ……リカちゃん、やだぁ」
やっと手が自由になったと思ったら後ろへの快感が倍増する。きっとリカちゃんの指が俺のナカを激しく苛めてくれてるんだろう…もう耐えきれなくてリカちゃんの股に突っ伏して声を上げ続けた。
「俺に勝てると思った?」
俺は心の中で「性悪ドS変態教師!!」と返す。
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