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さっきとは違う妖しい動きを見せるリカちゃんの手。腰に添えられていたそれがどんどん上に向かってくる。
「リカちゃん待って」
「んー…なぁに?慧君」
何か気をそらせようと俺はリカちゃんが興味ありそうなも物を探す。たまたま視界に入って来たのはテーブルに置かれていたタバコで、俺はそれを指さした。
「タバコ!とりあえずタバコ吸えば?」
後ろを振り返ったリカちゃんがすぐにこちらを向き直した。
「いらない。最近吸い過ぎだって注意されてたし今日は控えとく」
「我慢は良くないと思う!俺なら逃げないから、な?!」
とりあえず時間を稼ぎたい。2ラウンド目からは逃れられなくても、できるだけ休憩したい。そんな気持ちをこめてリカちゃんを押し留めた。
必死な俺を見るリカちゃんの眉間に皺が寄る。
「なんでそんな困った顔すんだよ。慧君はそんなに俺に触られたくない?」
「いや…そうじゃなくて」
俺が困るのは完全にスイッチが入ったリカちゃんだ。だって今までの4割ですら死にそうだったのに全力でこられたら終わる。俺の身体が壊れてしまう。
けれどリカちゃんには俺が本気で嫌がってると伝わってしまったらしく、ムッとした中に悲しそうな表情が混じった。
そうだ、リカちゃんって本当はすっげぇマイナス思考だし不安になりやすい男なのに…。
またリカちゃんを悲しませてしまった俺は、押し返していた手をリカちゃんの首に回した。
「慧?」
急におとなしくなった俺にリカちゃんが首を傾げる。
「……さっきのでも十分良かったから。だからあんまり激しくすんなよ」
リカちゃんの腕を甘噛みしてチラッと見れば、ふんわり笑った。
けれどその笑顔はすぐに真っ黒に染まる。
「そんなに期待されたら応えたくなるよな。だって慧君は思ってることと逆言っちゃうし」
「逆?」
「激しくすんな、ってことは激しく抱いてって意味だな」
「ちっ、違ぇよ!!」
「またまた…照れなくても俺にはちゃんと伝わってるから安心しろよ」
「だから違うって言ってんだろうが!!!」
悲しそうに見えたのは俺の勘違いで、リカちゃんはリカちゃんだった。
先ほど言った通りにパワーアップして帰って来たリカちゃんがグッと腰を押し付けてくる。そこには既に大きく育ったアレがある。
リカちゃんご自慢の凶悪なアレが勃ち上がっている。
「な…んでもう勃ってんだよ」
全く触らず、しかもまだ何も始まってないのに。キスすらしてない状況で勃たせているリカちゃんに俺は引き攣った顔を向けた。
俺の内腿に硬いモノを擦りつけながら妖しく腰を動かすリカちゃん。伝わってくる熱に俺の方が恥ずかしくなってしまう。
「好き放題していいって言われると思ってなかったからさぁ。ナニしようか考えてたら勃っちゃった」
「そんなの誰も言ってねぇからな。勝手に決めてんじゃねぇよ変態」
悪態をつきながらも俺は首に回した手を解けない。だって与えられる言葉はバカみたいなことでも、その瞳が嬉しい嬉しいって言ってるから。
コイツどんだけ俺のこと好きなんだって呆れながらも俺は身体を起こして、緩みきってる唇に自分のそれを合わせた。
「1つだけ約束すんなら付き合ってやらなくもない」
触れるだけのキスを数回繰り返して俺はリカちゃんの耳元で囁く。
「いいよ。俺が出来ることなら何でも言って」
内容を聞く前から頷いたリカちゃんが、そのキスを深いものに変えた。
どうせこの後嫌ほど苛められて泣かされるんだから…最初ぐらいは強気でいたっていいだろ。
唇が離れて見つめ合い、俺は目の前の黒い瞳にお願いをする。何でも叶えてしまう、俺だけの意地悪なサンタに。
「………今度はそのままのリカちゃんがいい。いつもみたいにナカにちょうだい」
ピクンと身体を震わせたリカちゃんのメーターが振り切れる音が聞こえたような気がした。
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