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792 (R18)
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「はっ…ぁ、はっ」
肩で息をするウサギの後ろ首に口付ける。襟元に痕を残し、ウサギの呼吸が落ち着いたところでゆっくりと抽送を始めた。
潜り込ませた俺のモノに絡みつく壁の質感は柔らかく、ねっとりと包んで奥へと誘う。そして、出ようとしたら引き留める。
「ふ…ぁ、あぁっ…あっ、ダメ」
抜けるギリギリで動きを止めると、後ろの窄みに力を入れたウサギが高い声でそれを制止する。
自分からまたナカへと挿れようとしたのは無意識だろう。もっと強い刺激を求め、自覚無く締め付けて離さないのは快感に慣れている証拠だ。
魔性、だと思った。
口では邪険にするくせに身体は素直で人を弄ぶ。
本人にその気は無くても絶妙なタイミングで甘えてくるところや、想像以上の反応を見せるところ。けれど芯の部分では自分を持っているところ。
その全てがウサギの魅力であり、絶対に誰にも渡さない。
それを示すように強く打ち付けた身体。弾けた肌と肌が鳴り、高く甘い声と共に汗が飛ぶ。
「やっ…アッ、や、ダメ…ダメだってば……っん」
挿れたと同時に吐精したウサギのペニスも既に復活していて、腰の動きに合わせて頭を揺らす。
微量の残滓が細い糸を引き、ソファに落ちたのを見て何か敷くべきだったと反省した。
抑え気味に喘ぎ、大胆に腰をくねらせる。
正反対な反応を見せるウサギの腰を掴む俺の手は熱く、それよりも更に熱く蕩けるナカが容赦なく追い立てる。
早く出せと。早く奥に注ぎ込めと言われてるような気がして、思い通りになってたまるかと動きを止めた。
まだこの時間を終わらせたくなかった。
たとえ別々の時間が増えたとしても、いつもどんな時も、どんな場所でだって自分の存在を感じてほしい。
一緒に住んでいるなんて絶対に言えない。
それはわかっているのに、ウサギからの言葉は嬉しかった。周りからも認められたいって言われて嬉しかった。
言えないその気持ちを込めて今度は晒された肩へとキスを送る。
「リカちゃんの、バカ」
肩越しに俺を振り返ったウサギは至近距離で睨んで、唇を震わせて怒る。
「何が?」
「もう無理だから…早く」
その意味がわかって視線を向けるのはさっきよりも育ったウサギのそれ。2度目の絶頂が近いらしく、背伸びをしてその時を待っている。
指の腹で先端をなぞると白濁混じりの透明な水…粘り気を失った淫らな蜜が溢れていた。
「お願っ…早く動いて、じゃないとイけない」
「また?さっきたくさん出したの誰だっけ?ほら慧君の精液でベタベタしてんだけど」
人には言えないモノを浴びたソファは、人には言えない淫らな色に変わっていた。けれどそれは絶頂を目の前にしたウサギには関係ないらしい。
今ウサギの目に映るのは俺だけ。俺しかいない。
「意地悪ばっかりやだ…もうやだ!やだやだ!!」
俯いた頭を振ってやだを繰り返すウサギの声が涙混じりに聞こえ、さすがにやりすぎたかと手を伸ばした。
頭に触れるはずだった手は、なぜかウサギによって捉えられてしまう。
掴んだ俺の手に頬ずりしたウサギが肌に歯を立てる。
甘い痛みの後に与えられたのは、甘すぎる俺だけの特効薬だ。この独占欲を満たしてくれる唯一の薬だった。
「意地悪なのは嫌なのに…っ、嫌なのに。どんなリカちゃんでも俺だけのリカちゃんじゃなきゃ…やだ、絶対やだ」
慧がくれる薬の効果は恐ろしい。どんな症状も瞬間で治してしまう。
けれど副作用がある。
君だけを永遠に求めてしまう、恐ろしくも愛しい副作用がある。
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