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99 (R18)
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「あっ…やめ、んっ、あぁっ」
結局。
俺が自分でできたのは、リカちゃんを半分ほど入れたことぐらいだった。動けって言われて動いてみても上手くできなくて、焦れたリカちゃんに下から突き上げられて終わる。
いつもより深いところで感じるリカちゃんは、凶悪なまでに俺を攻め立てる。
「やっ、待って……やだ、それやだ」
「それ?」
「その、ぐりぐりって……奥ぐりぐり、やだ」
押し付けられた腰が円を描く。奥の奥を硬い先で擦られ、濡れた肌が水音を立てた。
ぐちゅりと鳴る音が声を殺した寝室に響き、それを頭から消したくて首を振る。
「音、聞こえる……っ、やだやだ、やだってば」
「聞こえないって。そんなことより慧君も動いて」
今の俺は、両手で口を押さえてリカちゃんに突っ伏している。もう身体を起こすことすらできなくて、こんな状態で動けるわけがない。
「ああっ……あっ、だめ…イク……いっ」
「今日は特別早いね。なか、すごい動いてるの…わかる?」
「わかんなっ、やだ…そこ、細かく突くの……やだっ」
奥はやだって言ったら次は浅いところ。どちらも俺の弱いところで、どちらも気持ちいいところだ。
「もうちょっと我慢しような」
いいところばかりを狙うくせに、リカちゃんは我慢しろと言ってくる。首を振ってそれを拒否すると、執拗だった腰の突き上げが止んだ。
「や……な、んで?」
「ん?我慢できないならお預けしようかなって」
ここまでしておいて、止めるなんて性格が悪すぎる。最近は落ち着き気味だったリカちゃんのS気質は、どうやら俺が鹿賀と一緒にいたことで復活したらしい。
「慧君のこと泣かせるやつがいたら殺してやりたいって思うけど、こういう時に泣かれるのは……うん、たまんないね」
「この性悪!お前なんかに泣かされ──っ、いあぁっ」
「なんて?ごめん、聞こえなかった」
止まっていた律動が再開する。
お前になんか泣かされないって言おうとして、嬌声に変わった声。堪えたくても堪えきれなくて、でも鹿賀に聞かれたくなくて縋りつく。
「リカちゃ、声……声、無理だ、からっ」
「そう言われても両手塞がってるしなぁ…いくら俺でも手は2本しかないよ」
「あっ、や…も、なんとかして……お願っ、い」
声を出したくない。けど止めてほしくない。そう告げる俺に、リカちゃんは「慧君のワガママ」と笑いながら身体を起こした。
向かい合って、胡坐をかいたリカちゃんの上で跳ねる。さっきよりも動きやすくなったことにより、激しさを増した動きに翻弄される。
目の前にあるのは、汗の滲む首筋。そこに鼻先を擦りつけ、リカちゃんの匂いを胸いっぱい吸い込んだ。
「慧君…それ、やばい。あんまり煽らないで」
それだけのことで反応したリカちゃんが愛しい。言葉にしてしまえば、生意気だと言われそうで言えないけれど…やっぱりこの気持ちは『愛しい』が正しいんだと思う。
思わず零れた『好き』の言葉に、穿つリカちゃんのものが膨張する。
「やっ、も…おっきくすんな!」
「無理。もう駄目だ、絶対離せない」
その言葉通り強く抱きしめられる。
与えられる刺激が気持ちいいのと、リカちゃんの嫉妬が嬉しいのとで俺も抱きしめ返した。リカちゃんの首に両腕を回し、力の入らない身体を叱咤して背筋を伸ばす。
「リカちゃん、声……抑えんの、手伝って」
軽く触れるだけのキスでねだると、少しだけ目元を染めたリカちゃんが俺を軽く睨む。全然怖くない、胸が暖かくなるような表情だった。
「慧君、人の話聞いてた?煽んなって言ったんだけど」
「うるさい。早くしないと……んっ、俺の声…聞こえちゃう、から」
仕方ないと言わんばかりに重なった唇。けど、そこからリカちゃんの『好き』が伝わってくるから全然嫌じゃない。
嫌じゃないからキスもエッチも激しさを増す。
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