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水曜木曜と日は過ぎ、もう今日は金曜日。
もうすぐリカちゃんが越してきて1週間が経つ。
リカちゃんのベッドが届くのは来週の日曜日らしい。
2人で眠るのもあと1週間…そう思うと淋しくなった。
ダラダラと1日を過ごし、放課後がやってくる。
今日は帰りが少し遅くなると朝に言われてたから、俺はリカちゃんから送られてきたメールを見ながら買い物をしていた。
「白菜と…エノキ、ネギ…と、鶏肉…「あら。今日はお鍋かしら?」…うん。リカちゃんが遅くなるから簡単に鍋…って、え?」
ヒョイっとカゴを覗き込む横顔は桃ちゃんだ。
「やぁね。お鍋なのにお豆腐は?」
「豆腐は家にあるから…」
「ならバッチリね!!」
バチンッとウインクをかまし、俺の手からカゴを持って行く。
桃ちゃんは言葉はおネェだけど力持ちだ。
本人曰く『心は乙女身体は男。ギャップよ』だそうだ。
「ほらほら。早くお会計しましょ。リカからお金預かってるんでしょ?」
「あ、うん」
朝に預かった5千円札を出せば、桃ちゃんはケチ臭いわ!と不満そうだった。
「せっかくホールケーキでも買おうと思ったのに!」
「誰か誕生日なの?」
「いいえ。あたしが食べたいだけよ」
類は友を呼ぶ。
今日、現国の授業で出てきた言葉が頭に浮かんだ。
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