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翌日、俺が目を覚ましたのは自分のベッドの上だった。
寝たふりしてたのが本気で寝てしまったらしい。
きっと俺を運んでくれたのはリカちゃんだろう。
俺の隣で眠るリカちゃん。
初めて見る寝顔はいつもと違って少しあどけなくて、それでいて無防備で可愛い。
かっこいいのに可愛いなんてズルい男だ。
その長い睫毛に触れれば「ん…」と眉を寄せるけれど起きる気配はない。
高い鼻筋に触って、頬っぺたを軽くつついてみる。
まだ起きそうにないのを確認してから薄い唇に触れる。
リカちゃん…キス上手いよなぁ…上手いのはキスだけじゃないけど。
一体今まで何人としたんだろ。
男とヤるのも慣れてるみたいだったし…。
なんだかムカムカしてきてしまった。
勝手に想像して勝手に腹立つなんてリカちゃんは悪くないけど。いや、少しは悪い…のか?わかんねぇ。
悶々と考えているとクスッと微かに笑う声が聞こえた。
「なあ、触るだけで終わり?」
「…え?あぁ、うん…まぁ…っ?!起きてたのかよ!」
「こんだけ好き放題触られたら起きるっての。いきなりやめたかと思えば百面相してどうした?」
リカちゃんの経験人数が気になりました。…だなんて言えるか。
「別に。それより腹減った」
「おはようの前にそれかよ。っぁー…飲みすぎて頭フラつく」
「…おっさん」
「うるせぇ。つっても高校生から見たら26歳はおっさんなのかもな」
よいしょ、とベッドを出て行ったリカちゃん。
おっさんなんて思ってないのに、心にもない言葉ばかり出てしまうのはどうしてだろう。
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