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ピクッとリカちゃんの肩が揺れ、俺に向けられていた目が鷹野を見た。
その横顔は怒り、苛立ち、侮蔑に満ちている。
「誰がお前のモノだって?」
もうそこに先生の顔をしたリカちゃんはいない。
「言ったよな?ウチの子可愛くて大切だって。
それを泣かせたお前を俺が許すと思う?」
「兎丸君に先に目をつけたのは俺ですよ。
遊びで生徒に手を出した人が何言ってるんですか」
負けじと鷹野も言い返せば、2人の間に火花が飛ぶ。
「遊び…ねぇ。お前が俺の何知ってんの?
悪いけどコイツは何年も前から俺だけのモノなんだよ」
俺の腰を抱くリカちゃんの手に力が入る。
強く抱き寄せられるまま、俺はリカちゃんの首元に顔を埋めた。
グリグリと擦り付けるように強く強く抱きつけば、リカちゃんの脈打つ音が鮮明に伝わってくる。
遠くに感じていたリカちゃんがすぐ傍にいるのだと実感できる。
「慧君くすぐったいからストップ」
ククッと笑ったリカちゃんが俺の髪に口付ける。
そして鷹野を見て言った。
「お前に触れられても反応しなかったのが俺が髪にキスするだけで勃ってるけど?
コイツは俺しか見えてねぇの。残念だったな」
リカちゃんの言う通り俺の性器は確かに熱を持ち始めていた。
匂いに包まれるだけで、その声で囁かれるだけで…触れられるだけで。
俺の身体は狂ったように昂ぶってゆく。
それに鷹野の余裕そうな笑みが一瞬にして消え失せた。
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