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「……言いたくない」
今の俺はすげぇ嫌なヤツだと思う。
別に香水ぐらいケチケチすんなよ…と頭ではわかるものの、リカちゃんの事を好きなヤツに教えたくない。
いや…俺は誰にも教えたくないんだ。
例えみんなのリカちゃん先生でもプライベートは俺のものだと思っていたい。
そんな子供じみた独占欲が俺の中で膨らんでいった。
教室に入ってきたリカちゃんが、にこやかに笑いながら教卓に手をついた。
その目は前の方に座る歩そして俺、俺の後ろの席の拓海を映す。
「不真面目3人組が揃ってるってレアだな」
「…うっぜ」
「えー!!俺らリカちゃん先生の授業は出てたじゃん!」
「アホか。授業はどれも真面目に受けろよ」
呆れ笑いを浮かべたリカちゃんは号令の合図と共に授業を始めす。
「初日の今日は自己紹介も兼ねて英語で簡単な自己紹介でもしてもらおうか」
「えーー。無理無理!!!」
「ってかそれならリカちゃん先生お手本見せてよ!」
「俺リカちゃん先生の自己紹介聞きたい!」
騒ぎ出す生徒にリカちゃんが困ったように見回す。
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