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少し距離をとって座る俺をリカちゃんは小馬鹿にした目で見る。
「何をいまさら恥ずかしがってんだよ。お前の身体なんか隅々まで知ってるっつーの」
「それとこれとは違うんだよ!てめぇには羞恥心はねぇのかよ?!」
「そういうお前は羞恥心って漢字で書けんの?」
グッ……書け、ねぇけど。
書けねぇけど今それは関係ない気がする。
「バカなウサギは黙って言うこと聞いとけよ。絶対に損はさせねぇから」
「だから何がだよ!」
「んー…もうそろそろだから待てって」
リカちゃんが俺の腰を引き寄せる。
足の間に座らせるように、後ろから抱きついてきた。
「ちょ!くっつくなよ!!」
「はいはい黙って。あ、始まる」
「だから何がっ…」
俺の肩に顎を乗せるリカちゃんを振り返ろうと身体を捻った瞬間
ドォォーーーーン……
まだ薄っすら明るい空一面に咲く鮮やかな花。
目の前に大きな花火が上がった。
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