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「疲れた?」
「この状況にな。早く帰ってゆっくりしたい…」
撫でられる手に身を任せる俺に、かかるのはリカちゃんの影だ。
「え、なんだよ」
ちゅっ。
俺のつむじにキスを落としたリカちゃん。
呆気に取られる俺の髪を指に巻きつけながらニコニコ笑う。
「俺も早く帰って、ゆっくりとシたい」
「ゆっくりと…する?」
「ずっとお預けだったし」
その言葉の意味することは……
「なっ!!てめぇ!散々シただろ?!」
「あ、ちゃんと理解できたんだ?慧君頭いいねー」
「バカにすんな!!絶対シねぇからな!」
「えー…おあずけするつもりか?ウサギのくせに生意気」
「お前とは1週間はシねぇ!!!」
笑っていた顔が一転して鋭くなったかと思えば、すぐさま、さっきよりも更に和かに笑う。
「お前とは……って他のヤツとしてみろ。縛り上げて穴という穴に突っ込むぞ。覚えとけよバカウサギ」
なんて物騒な冗談…と思いたい台詞を本気で言う。
助手席に身を乗り出してくるリカちゃんと、それを必死で抑える俺。
そしてしがみついていた手を離し、両手で顔をおさえる桃ちゃん。
「甘い……甘すぎてあたしには耐えられない」
とぼとぼと素直に美馬さんの車へ向かう桃ちゃんの背中が、なんだか切ない。
「じゃあまたな」
「ん。豊安全運転でなー」
「大丈夫だ。自分の身は自分で守る」
「ねぇ!!あたしいるから!」
「それに身代わりもいるしな」
「だから扱い!!」
最後まで騒がしい2人…この場合は1人か?が離れていき、やっと俺たちも帰り道を進みだした。
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