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「実は先週、たまたま隣町で拓海君を見かけたんだが……その、彼女と一緒で」
「彼女?え、拓海に?!」
思わず身を乗り出した俺に美馬さんが頷く。
美馬さんが嘘を言うとは思えない…けど、拓海に彼女がいたなんて俺は知らない。
「歩、拓海に彼女って知ってた?」
「知るかよ。ってか、どう考えてもアイツに彼女なんていねぇだろ。アイツは食うか寝るかバイトするか…たまにAV観るかだ」
「AV……あの拓海君が」
「拓海はリアルは苦手だけど映像とか写真なら平気らしいんすよね。あんなんより本物の方がイイのにな?」
歩が俺に聞いてきて、俺の答えを聞くまえにハッと鼻で笑う。
「悪い。誰かさんは後ろの方は経験豊富でも前は新品だっけ?」
「…ッ、てめぇマジしばく!」
「あぁでも口ではされまくってんだから新品でもねぇか」
「お前なぁっ!!!!そんなこと言ってると桃ちゃんにチクるからな?!」
「へぇ。なんて?」
「歩が本物の女の子がイイって言ってたって。」
言ってた内容とは少し違うけど、だいたい同じ意味合いだろう。それを桃ちゃんにチクった時に歩が困る姿を想像してニヤけた。
黙ってタバコに火を点けた歩が煙を宙に吐き出す。
何も言い返してこないその様子に俺は心の中で勝利の雄たけびを上げた。
「別にイイけど…そしたら俺は兄貴に慧が童貞卒業したいって相談してきたって言うからな」
「な!!」
「桃さんはキャンキャン吠えるけど最後は俺の言うこと信じるから。でもアイツはどうだろうなぁ…こーんなに溺愛してる慧君がまさか他の女抱こうとしてるって知ったら…お前1週間ぐらい立てなくなるかもな」
頭に浮かぶのは笑って怒るリカちゃんの姿。
もしそんなことを言われたら…手足縛られてベッド直行は免れない。
頭がおかしくなるまで攻められ、どんなことをヤられるか、ヤらされるかわかったもんじゃない。
………それはリスクが大きすぎる。
「お前なに想像して悦んでんだよ。このドM淫乱ウサギ」
「悦んでねぇし!!」
「どうせ兄貴にされるお仕置きのこと考えたんだろ。お前らカップルの性生活マジおかしいんだから、そろそろ気付けよ」
ヒートアップする歩との言い合い。さすがリカちゃんの弟だけあって性格も口も悪い歩が偉そうに俺を見下ろす。
「この俺に勝とうなんて100年早ぇんだよバーカ…って、痛っってぇ!!!!」
自信満々に口を開いた歩が珍しく大声を上げた。
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