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浴槽に浸かって上半身をのけぞらせたウサギの髪の間に指を入れる。絡まってくる柔らかい感触を楽しみながら丁寧に洗っていく。
視界に入るピンク色の乳首が若干…かなり目に毒だが見ないよう目をそらした。
「慧君、痒いところは?」
「んー…大丈夫」
目を閉じて安心しきっているウサギにチュッと軽いキスを落とす。至近距離で合った視線が「もう1回」と言ってるような気がして試しにしてみた。
「……リカちゃんのバーカ」
なんだか、やけに甘すぎるウサギに拍子抜けしないでもないが、たまのデレを楽しみたい。そんな気持ちを込めてシャンプーを続け、泡を流す。
水に濡れた髪が肌に張り付き、毛先から滴が垂れた。それをなぞるウサギの指使いに俺の胸は跳ねる。
少し離れてウサギは大人になったと思う。いやだ、わからないを繰り返していた時とは違って自分で物事を見て考えるようになった。その内面の変化が表情や仕草に表れ、それにドキッとしてしまう反面、不安にもなる。
どんどん色んなことを知り、たくさんのことを吸収していくウサギともう出来上がってしまった自分との違いを感じる度に心臓が痛い。
辛いとか、胸が痛むとか生易しいものじゃなく、本気で心臓が握りつぶされそうになる…大げさなんかじゃない。
きっとこの感情だけは誰にも、ウサギにもわかってもらえない俺だけの気持ちなんだろう。惚れた弱みの行き付く先が、このどうしようも出来ない気持ちなんだと思った。
「リカちゃん、まだ?」
自分の髪と身体も洗い浴槽へと向かう。2人分の体積で溢れた湯が排水溝に消えていくのを見る俺に、ウサギの指が触れた。
濡れた俺の髪を掴んで引っ張って悪戯する子を捉えようと両手を伸ばせば、予想外に自分から飛び込んできた。
「お前…っ危ないって」
「リカちゃんは受け止めてくれるから平気」
「だからってなぁ…」
俺の胸に凭れるように身を委ねてくれるウサギを支える。すると、ウサギはまた髪を触って引っ張って遊びだした。
「リカちゃんの髪ってさ、濡れるとストレートになんの面白い」
俺の髪は癖があるだけで水を含めば自然と真っすぐに伸びる。あまり見せない姿が物珍しいのか、ウサギは遠慮なく髪を引っ張っては離してを繰り返していた。
「なんだか新鮮」
「そうか?というかお前そろそろ酒抜けてきてんだろ?」
酔ってるとは思えないほどしっかりした口調のウサギに聞けば、ふいっと顔をそらした。その行動はどう考えても肯定で、なぜ酔ったフリをしているのかわからない。
「慧君はなんで酔ったフリしてんの?」
「……別に」
別にって答える時点で認めたようなものだ。気まずいからか、離れて行こうとする身体を引き留める。両手で囲って逃げられないようにして腰を引いた。
素肌同士が触れ合ってピクンとウサギの身体が跳ねた。
俺の足を跨いでいたウサギのソレが下腹部に当たる。小ぶりながらも主張し、可愛がって苛めてと強請るソレ。
「ねぇ慧君」
「いっ、言うな!!」
「って言われても気づいちゃったもんは仕方ねぇよ」
酔ったフリして一緒に風呂に入りたいって誘って。まだ何もしてないのに裸で触れ合ってるだけで反応しちゃった可愛いソレ。右手で腰を抱いたまま、左手で緩く勃ち上がりだしたソレを握る。
「ひぁぅっ、んっ…ぁ」
ほんの少し力を込めただけなのに喉を鳴らすウサギさんに俺が言うことはこの言葉以外にない。
「慧君やっばぁ……もうさ、すっげぇ好き」
「リカちゃんの、意地悪…っ、そうじゃなくて」
違う言葉を欲しがるお前に、俺はわかっていても言ってやらない。
そんなに簡単に口にできるほど俺のその言葉は安くない。
「言ってほしかったら頑張ってみれば?俺をその気にさせてみろよ、ウサギちゃん」
真っ赤な顔して睨んで、それでも甘い誘惑には勝てないバカなウサギちゃん。
そんなお前がとても愛おしい。
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