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【カラ松視点】愛しさ2 【エロあり】
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「いち……」
「まだイッちゃだめ」
「でもっ」
「ダメ」
一松は俺をじっと見つめる。
あ……。
一松の荒い吐息が耳をくすぐった。熱い瞳に、火照る俺の顔が映る。
「……いちまつ……」
「イきたいなら、ねだったら?」
意地悪にそう言った一松は、あまりかわいいとは言えない笑みを浮かべた。
でも、いきいきと笑っているように見える。
最近一松は俺に暴力暴言を浴びせるばかりで、笑顔なんて見せなかった。
それが今、俺だけ向ける一松の顔があって、一松がその顔になるのは、俺といるときだけ……。
それがすごく嬉しくて、すごく幸せに感じる。
一松のために、なんでもしてあげたくなるな。
「一松……イかせてくれ……」
「もっと、ちゃんと、ねだれ」
「……イきたいんだ……、一松と一緒に……気持ちよくなりたい。いちまつ……お願いっ」
「……っ」
一松がゆっくり俺のソレから手を離す。
そして、それとほぼ同時に腰をふりはじめた。
さっきより速く、さっきより深く突いてくる。
「いっ! ちまつ……っ、んんっ……やぁっ」
「キモチ良くなりたかったんだろ? えぇ?」
「……むりぃっ……速っ……ん」
一松は俺のイイトコロを狙って動く。
それが気持ちよくて、気持ちよくて。
「きもちぃっ……イイ……っ、一松……っ、は?」
「ヒヒッ……サイコー」
「ふっ……よか、ったぁ……んっ」
一松が笑って「気持ちいい」と言ってくれるのが嬉しくて。
「いちまつぅ……おれ……っ」
「弟に見られながらイクの? カラ松兄さん」
「んぅっ……、もぅ……もっ……むりぃっ!!」
「くっ――!!」」
また盛大に……一松に見られながらイってしまった……。
でも、一松もすごく気持ちよさそうな顔して、俺の中に出した。
俺は今、いろんな意味で満たされているな。
「イっちゃったね、カラ松兄さん」
「すごくよかったぞ……一松」
果てた俺を一松の腕が包み込む。まだ一松が抜いてくれないのが気になるが、まぁいいか。
こうやってイチャイチャしていたい……。
「ただいまーっする!」
ん!? 十四松の声!?
一松と同時に、声のした方を向くと、十四松が俺たちを凝視していた。
「あっれぇ? カラ松兄さんに一松兄さん、ナニしてるのぉ!?」
一松は思考停止しているらしく、固まって動かない。
裸の男二人が密着している……この状況はごまかしようがない……。
とりあえず、呆然とする一松から離れ、「ねえナニしてたの!? ねえねえ!!」と騒ぐ十四松は少し放っておいて、服を着る。
中の液を掻き出したいところだが、そんな余裕はないしな。
「……十四松、おそ松兄さん達はどうした」
「銭湯から競走してたんだけど、ボクが一番速かったみたい!」
「そうか……。ところで……」
ズボンのポケットからキャンディを取り出す。
「さっき見たことはおそ松兄さん達には内緒だ」
「カラ松兄さんと一松兄さんのセク口ス!?」
「そ、そうだ。俺達は愛しあってるんだが……その、少し厄介だから黙っててくれ」
「うん! いいよ!」
「良かった。頼むぞ十四松」
キャンディを噛み砕く十四松に安心したのか、一松がのそのそと服を着始める。
そのとき、玄関からおそ松兄さんたちの声がした。
「十四松兄さん速いから追いつけなかったねぇ」
「急に一人で走り出さないでよ」
「はぁー疲れたぁー」
帰ってきたか。
信じてるぞ十四松。
「ねぇねぇ! カラ松兄さんが一松兄さんと、セク口ス!」
「ジュウシマァァァァァァツッ!!」
そうだよな十四松! 知ってた!
あぁまた一松固まっている。しかもこっちを見ている!
一松、こういう時、全部兄に頼るのはやめてくれ……俺は頭の回転はそう速くないんだ!
「ちょっとぉ、十四松兄さん冗談キツイよ?」
「そ、そうだよ。身内がホモとかありえないから」
もうやだなぁ、ってチョロ松とトド松は引きつった顔で笑っている。
良かった。二人は信じていないようで。
「十四松ぅ、俺達童貞だよぉ? な? カラ松、一松ぅ」
おそ松は……完全に分かってる顔をしている。
俺たちのことを知っていてフォローしてくれたんだろうが、あの顔は本当のことを言いたくてウズウズしている顔だ。
「カラ松一松、銭湯行けば」
「えっ、あ……そうだな……」
わかっててそんな提案してくる長男。
ちらっと一松の方を見ると、一松は物凄い勢いで首を横に振っていた。
「お、俺はいい!」
「えぇ……一松兄さん汚いよ」
「い、家で入るからいい!」
「そう? ならカラ松行こうか」
「え? 兄さんはさっき銭湯にいってただろ?」
「いやタバコ買に行ってただけだから。誰も銭湯に行くとは言ってなかったっしょ?」
そういえばそうかもしれない。
「さ、行こ行こ」とおそ松兄さんに肩を組まれ、お風呂セットを持たされる。
半ば無理やり家から連れ出される。
玄関の扉がしまる瞬間、家の中を振り返ると、一松が予想外に焦った顔をしてこっちに手を伸ばしていた。
一松、と呼ぼうと思ったとき、扉はピシャリとしまってしまった。
銭湯までの道、おそ松兄さんから一松とどうなったか聞かれるんだと思っていたが、パチンコや競馬や兄弟たちの話なんかをしてきた。
俺が勝手に思っていただけで、実際は俺と一松がシてたってことについては気づいてないのかもしれない。
が、道の先に銭湯が見えたとき、声を潜めて
「お兄ちゃんに隠し事なんかしないよなぁ? じっくりゆっくり聞かせてくれよな」
とにやついていた。
やっぱり気づいてた!
……逃げたい。
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