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プロローグ 2
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「誰かっーーー!助けてーーー!」
「うゃーーひゃっひゃっひゃっーー!助けを呼んだって無駄じゃきー!ファイブレンジャーはワシの手下共が相手をしてるんでのーーお前の助けには来ないわーひゃっひゃっひゃっーーー!」
この怪人役の人、僕の事ガッチリ掴んでるように見えて結構ゆるゆる…。
これが大人の演技か…凄いな。僕も頑張らなきゃ!
挨拶した後すぐに撮影は始まった。
アクションものは初めてだったから演技中も驚く事ばかり。テレビで見るのとは全然違かった。
スタッフさんも俳優さんも凄い…でも、1番凄かったのは……
「はいっ!カット!!…いいよー久我君!!かっこいいねー!本当に高校生には見えないよー!!」
「はいっ!ありがとうございますっ!」
その頃の久我鳥さんは高校3年生だった。
俺より9歳年上だったけど、スタッフさん達から見たらまだまだピチピチ。明るく元気で、素直で一生懸命な久我鳥さんは現場でとっても人気だった。
「颯君、体痛くなかった?大丈夫?」
「あっ…全然大丈夫です!ありがとうございます!」
怪人が優しい…。それはそうだ、中身はとっても優しい眼鏡オジサンだもん。
怪人のオジサンは、よかったと言うと久我鳥さん達の所へ向かった。監督も怪人のオジサンも皆笑って久我鳥さんと話してる。
いいなぁ、僕も大きくなったら久我鳥さんみたいにかっこよくなりたい…。
すると、久我鳥さんがニコニコしながらこっちに向かってきた。
「ねぇっ!颯君!次は颯君の事助けに行くシーンなんだけど、さっき言ったタイミングで腕掴むから!覚えてるかな…?」
「えっ!?あっ…はぃっ!大丈夫です!」
「うんっ!よかった!じゃあ、助けに行くから待っててね」
ドキッ……///
うおっ…ドキッってなんだよ…///
そう言うと久我鳥さんは次の開始場所に行った。
久我鳥さんの笑顔、汗、筋肉…。
かっこいい…///
多分この時からだろう、俺はレッドとして戦っている久我鳥さんが少しずつ気になり始めた。
そして、この恋のきっかけとなった出来事はすぐにやって来た。
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