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1 葦原 颯
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11年前、子役時代にやった戦隊ヒーローのドラマの仕事で、俺はスーツアクターの久我鳥 大我さんに恋をした。
初恋だ…。
あの時の俺はまだ小学生で、恋なんて感情は全然分からなかった。
でも、この感じは絶対恋に違いない。
「はぃっ!えー…今回新カレジャーレッド役の葦原颯君です!」
「葦原颯です!11年ぶりにまたこのメンバーでお仕事が出来てとても嬉しいです!カレジャーレッド頑張ります!よろしくお願いします!」
俺から「子役」という名が無くなった今でも、自分で言ってはなんだが、人気が落ちる事は無かった。
ましてやCDデビューなどもあり、活動の幅を広げて音楽番組にも出演。
ドラマや映画の活躍も衰えず、今年は助演男優賞を頂いた。
全部嬉しい。感謝しなくちゃ行けない事だ。
だけど、今までで1番嬉しい事は……
「スーツアクター、カレジャーレッド役の久我鳥大我さんです!」
「久我鳥です。1作目に続き、カレジャーレッドをやれる事はとても光栄です。精一杯頑張ります!」
くっ…くっ…久我鳥さんだ…///
俺が20歳になったように、久我鳥さんも大人になっていた。多分今は29歳。
やっぱりまだ久我鳥さんの方が全然大きい…
あの時は目が少し隠れるくらいあった前髪も、今はバッサリ切ってさっぱりしている。
大人の色気だ…///
「あっ…久我鳥さん!!お久しぶりです!」
「んっ…?あっ!!颯君!?いや〜久しぶりだね!テレビで見て颯君だって分かってるんだけど、あの頃の印象が強過ぎて〜笑 本当に立派になったなっ!」
相変わらずの爽やか元気。
細マッチョな体…久我鳥さんの手が俺の肩をポンポン叩く。
やっぱり好きだ〜…
心臓がドキドキ言ってる。
でも、あの時より落ち着いて久我鳥さんの話を聞ける…俺も大人になったって事か〜泣
「でも、こうゆう形でまた颯君に会えるなんて、凄い偶然だなっ!」
「はいっ!久我鳥さんとお仕事するの楽しみです!」
久我鳥さん、偶然じゃなくてこれは運命なんです。なんて…口が裂けても言えない。
幸せな時間だ…///
久我鳥さんと話をしていると、俺の背後から俺を呼ぶ声が近づいてくる。
「は〜や〜て〜んっ!!」
「うおっぁ!?」
その声は後ろから俺に抱きついてきた、そのまま俺は力に負けて久我鳥さんに……///
「おぉ…大丈夫?」
久我鳥さんにハグしてるぅぅぅうぅぅううぅぅ!?
抱きついて来たヤツナイスっ!!
だけど、俺はコイツが誰だか分かっている…
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